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ぼくのエリ 200歳の少女

ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]

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以前「いまどきのカルト映画10選」という記事を紹介したことがあるが、この映画のことを知ったとき、あのリストに入っていた映画じゃないかと興味をもった。

本作は第二次性徴期の少年少女が抱える普遍的な問題を扱った映画であり、同時に鮮烈な吸血鬼映画でもある。ワタシの映像解釈力の不足、あと文化的文脈の理解不足のためよく分からないカットがあったのも確かだが、それでも本作の繊細さと哀しさにはかなり惹かれるものがあった。

吸血鬼映画として、余計な大仰さがなく演出がよかったと思う。女性が襲われる場面で、そのカメラワークからそっちにいくかとか。あと最後のプールの場面で、思わず「ぶぼっ」と噴いてしまったな。

独特の疲労感と吸血鬼としての哀しい性を体現するエリ役の少女がよかったが、彼女に父親のように付き添うおっさんのダメさと献身もよかったな。彼も主人公と同じようにしてエリの共犯者、同伴者の道を選んだと考えると……

あと最後に一つ疑問。本作では一箇所ヘンな感じのボカシが入るのだが、あれは意図的な演出なのか。それとも日本公開向けボカシだろうか。

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