この文章、並びにはてなブックマークの反応を見て、ちょっと呆然としてしまった。いまだこんな期待をかけてる人がいるのか。
この手の話はワタシがそれこそ5年くらい前(もう大昔だ)に何度も書いていたんですね。そして、それにまつわる失望についてもワタシはかつて書いている。
ワタシは、はてなの優位性はそのサービスそのものではなくそこで活動するユーザであり、その点においてはてなは心得違えをしており、どうしてそれを後押ししてはてな自身のマネタイズにつなげる「編集」を積極的にやらないのか、というのがずっと不満だった。だから「ユーザの広報日記」を勧めたり、はてなダイアリーユーザによる単著を頼まれもしないのにまとめたり(2008年夏、2009夏、単著祭殿堂ユーザ)、『はてなダイアリーアンソロジー』を妄想するだけでなく勝手に選んだりしたわけだが(前編、後編)、一方でその時点で「はてなユーザ」とひとまとめに括れるような求心力はもはや存在しなかったわけで、ワタシの見立て自体も的外れだったのかもしれない。
引き伸ばされた夢の終わり 〜 はてな10周年に寄せて - YAMDAS現更新履歴
最後にはてなに遊びに行ったとき(まさに5年前だ!)、「編集」の重要性について近藤淳也社長に力説するも、「あー、それはやりたないですね」と言われたとき、すっぽり期待するのを止めるべきだったのだ。
ぶくまで id:kanose さんが「モーリさんが入るのが5年早かったら、なんかあったかも知れない」というのはワタシも正直思ったりする(しかし、『はてなダイアリーアンソロジー』を妄想したとき、最後に「モーリさん、翔泳社で『はてなダイアリーアンソロジー』出してみません?」と呼びかけた相手が今はてなにいるというのはちょっと楽しいし、氏への敬意は当時も今も変わらない)。
唯一の成果は、単著祭エントリを二年書いたところではてなブロガーの本まとめて欲しい!というキャンペーンを引き出したことくらいか(そのうらばなし)。
でも、それも過去の話。その後は? 海部美知さんなどはてなダイアリーを去った「書き手」が多いように思うのは気のせいかな。
この点についてはてなに期待するだけ無駄ということだ。