- 出版社/メーカー: トランスフォーマー
- 発売日: 2011/06/03
- メディア: DVD
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今年は阪神淡路大震災から20年ということで、以前から見たいと思っていた『その街のこども』が放映された。のだが、うっかり録画予約を忘れてしまい、頭にきたので劇場版をレンタルしてみた。
劇場版はテレビ放送版よりも10分長いようだが、ワタシはこちらしか観てないので違いは分からない。
元となったテレビドラマは阪神淡路大震災15周年ということで制作されたようだが、大阪であの震災をライトに体験した(もちろん相当にショッキングな体験だったが、神戸の映像を見た後ではそう言うしかない)ワタシ自身も、もっと早くに観ておけばよかったという気持ちになる良い作品だった。
設定に『ビフォア サンライズ』を連想したりしたが、あんな感じの甘いドラマにはならず、主人公の二人がなぜ長い時を経て神戸の街に降り立ったか、それぞれがこれまで向き合ってこなった負い目や苦い思い、そしてそれとの折り合いのつけ方が本作の主眼になっている。
森山未來演じる主人公は建設会社に勤めているが、彼の仕事に関するシーケンスは、これの制作2年後に起きた東日本大震災を経てみると、意図せずして示唆的というか、あの後で本作をみるとまた違った感慨が出てくるのではないか。
『ビフォア サンライズ』なんかと違い、最後に二人が再会など約束せずに別れるところがよかった。