プロのライターは、みんなエディターで原稿を書いてるのだと思ってたら、Word派が主流で、むしろテキストで送ると編集者に「チッ、老害が!」と舌打ちされながらWordにコピペされているのだと知ったのが昨夜のハイライト。
— 安田理央@新刊「日本エロ本全史」7/2発売 (@rioysd) June 22, 2019
まぁ、でも、おれはTeraPad使い続けるけどな!
ワタシもまったく安田理央さんと同じように思い込んでいるテキストファイル納品派だったので、「そうだったのかぁー!」と驚いたし、自分が既に老害扱いされている(?)ことに慄いてしまった。
このツイートに対する反応については、安田理央さんが Togetter にまとめているのでそちらを読まれるのがよいが、Google ドキュメントで書き手と編集者が共有するという声もいくつか聞き、そうなのかーと思う次第である。
ワタシが使用しているエディタは20年以上秀丸エディタなのだが、以前は文章書きだけでなく、Visual Studio など IDE が指定される場合を除いてコーディングすら秀丸で押し通していたくらいである(現在は、Python を Visual Studio Code で書いてます)。
さて、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のプロモーションという本ブログの現在の趣旨に無理やりこじつける形で、この電子書籍の執筆・編集環境について書いておきたい。
元々の WirelessWire News 連載は秀丸エディアでリンクや引用など HTML タグを入れたテキストファイルで納品していた。『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のための編集作業も当方はすべて秀丸エディアで行ったのだが、ファイル形式は達人出版会の高橋さんが用意した Markdown 記法のテキストファイルを編集する形となった。
ファイルの管理は、やはり高橋さんが用意した GitHub のプライベートレポジトリ上であり、エンジニアを名乗る人間として信じられない話だが、これがワタシの最初の本格的な GitHub 利用となった。
ところで、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のプロモーションに関係して、来月以降に告知できる話があるのだが、某氏にその原稿について「ゲラは Word で出します」と言われ、そのときはそうなんだと思っただけだが、今回の話題を辿ってはじめて、そうか Word の校正機能が肝だったのか! と今さら気づいたりした。
いわゆる Office ドキュメントについては、この15年ほど OpenOffice.org→LibreOffice で対応してきたのだが、それは飽くまで閲覧が主で、ややこしい編集作業の機会はほとんどない。問題の校正機能について LibreOffice で問題なく対応できるのか、Office365 を試用したほうがいいのか不安になってきた……。
そういえば、ワタシが愛してやまない秀丸エディタについては、『執筆を効率化したい人のための秀丸エディタ実践入門』という電子書籍が出ているのを少し前に知った。
- 作者: 吉良野すた
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: Kindle版
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300円の電子書籍なんてと最初思ったのだが、紙の本にしておよそ500ページの分量らしく、かなり本格的な本のようだ。
久しぶりにこういう本を読んで、ひとかわむけた執筆作業を実現したいところだが、エディタで原稿を納品するライターは老害と言われてしまうと……。
思えば、同じく秀丸エディタ―を愛用していた Hagex さんがお亡くなりになってちょうど一年になる(参考:福岡IT講師殺害事件)。
「Hagexを偲ぶ会」には残念ながら参加できなかったが、Hagex さんが生きていたら『執筆を効率化したい人のための秀丸エディタ実践入門』を買って読んでたんじゃないかな。