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最近ご恵贈いただいた本の紹介

ワタシのような場末の雑文書きも編集者や著者のご厚意で本をご恵贈いただくことがあり、近年はその度にこのブログに感想をしたためてきたが、ありがたいことに最近何冊もいただくこととなり、そうなるとそれぞれ読書記録を書くこともままならないので、ひとまずまとめて紹介させてもらう。

まずは、日経 BP の田島さんからご恵贈いただいたブルース・シュナイアー『ハッキング思考 強者はいかにしてルールを歪めるのか、それを正すにはどうしたらいいのか』

邦訳刊行を取り上げた際にも書いたように、ブルース・シュナイアー先生の論考は、このブログや WirelessWire News 連載でも何度も取り上げさせてもらっている。

今、第4部「法システムのハッキング」を読んでいるところだが、ここからが本番という感じで、またいずれネタにさせていただきたいところ。

そして、共立出版の大越さんから2冊もご恵贈いただいた。

まず一冊目は、Ken Steiglitz『なぜ世界はデジタルになったのか マシーンの離散的な魅力』

とりあえず第3章「信号の標準化」まで読んだのだが、この本を読み始めて驚いた。

なぜかというと、この本は今年5月に刊行されているが、偶然にも同時期に刊行されたジョージ・ダイソン『アナロジア AIの次に来るもの』と内容が重なっているからだ。

本書の書名に「デジタル」とあるが、アナログコンピュータにもちゃんと記述を割いている。もちろん本の結論は『アナロジア』とは異なる(というか多分相反する)だろうが、実は『アナロジア』を読む際にも本書のしっかりした歴史的記述は役に立つはずである。

そして、もう一冊は Beena Ammanath『信頼できるAIへのアプローチ AI活用で踏まえておきたい9つのチェックポイント』である。

少し前に「AIを信頼するには、それがオープンで透明性がないといけない。以上。」という文章を訳しているが、この本が掲げる「信頼できるAI(Trustworthy AI)」は今とても求められているものである。

目次を見ているだけでも、公平性、中立性、堅牢性、信頼性、透明性、説明可能性、セキュリティ、安全性、プライバシー、アカウンタビリティの文字があり、これは読んでおくべき本だろう。

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