取り上げ損ねていたのだが、ニック・ケイヴとミック・ハーヴェイが在籍したバンドとして知られる The Birthday Party のドキュメンタリー映画 Mutiny in Heaven が作られたとな。
個人的には、ニック・ケイヴは1989年のアルバム『Tender Prey』でようやくエネルギーが浪費されることなく音楽の質に反映されるようになったと評価しており、逆に言うとそれより前の彼の作品はカオティックであまり好きでない。だけど、逆に言うと本作は初期ニック・ケイヴの荒々しく、生々しい姿を見れる映画と言えるだろう。
ニック・ケイヴがすごいのは、商業的な成功を維持したまま、2016年の『Skeleton Tree』以降の近年の作品が軒並み極めて高く評価されていることで、還暦過ぎた現役ミュージシャンとして異例の存在といえる。
ニック・ケイヴも長らく来日していないのもあるが(最後の来日公演は25年前!?)、そのあたりの彼の高い評価が日本ではあまり伝わっておらず、このドキュメンタリー映画の日本公開もあまり期待できないのが残念に思える。
ネタ元は Boing Boing。