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YAMDAS更新、もしくはブログやWikiの企業内利用指南

Technical KnockoutブログとWikiのベストプラクティスを追加。Steve Rubel の文章の日本語訳です。

www.textfile.org で知った文章だが、著者の名前を何度か見かけており興味があったので参考までに訳してみた。原文では画像になっていたところが何の変哲もないテキストになっているが、すいません、装飾するのが面倒になっただけです。

まあ、そうでなくてもエンタープライズへのブログや Wiki の導入の話は、ZDNetBetwwen the Lines とか Gilbane Reports なんかで見かけたばかりだったし、これもトレンドなんだろうね。

著者の Steve Rubel については彼のサイトの About ページを見ていただくのが最も良いが、「Webマーケティングの近未来」に彼のインタビューが掲載されている(前編後編)。

au携帯のフォント無断使用問題で、Pablo Ferro氏の仕事を知る

「9031.comのフリーフォント「Major Kong」がau by KDDIの携帯電話「PENCK」で使われている件について」が各所で話題になり、KDDI が謝罪するに至ったが、ワタシが足立裕司氏の文章を読んでピクンときたのは以下のくだり。

ちなみにこのフォントは、僕の好きな映画「博士の異常な愛情」や「ストップ・メイキング・センス」で使われている、Pablo Ferro氏によるタイトルロールの手書き文字にもともとインスパイアされて作りました。

なんということだ。確かにあの特徴のあるタイトルロールはすぐに思い出せるくらい印象に残っているが、誰が書いたのか気にしたことはなかった。いずれもPablo Ferro という方の仕事だったんですな。『博士の異常な愛情』『ストップ・メイキング・センス』もどちらも大好きな映画なのに、その共通点に気付かなかったのは迂闊である。

そして何となくひっかかったのが、彼のあの手書き文字、つい最近見たばかりのような気がするのである。それも彼のフィルモグラフィーを調べて納得。こないだテレビでやってた『メン・イン・ブラック2』ですな。

映画のタイトルデザイナーについては、名称なんかどもでもいい(2004年7月24日)が詳しい。

デビッド・バーンがインターネットラジオ局を開設

Boing Boing で知ったが、この間 PowerPoint についての講演の件を取り上げた David Byrneインターネットラジオ局を開設している。始めること自体はすごく簡単だったらしい。

で、今 iTunes でそのラジオ局を聴いているのだが、てっきりエスニックな曲が多いのかと思ったら、雑多なセレクションだけど落ち着いて聴ける曲で統一されていてこれはこれで楽しい。

はっきりいって今の彼に驚異の『ストップ・メイキング・センス』の輝きは望むべくもないが、Wired CD への参加やこうしたネットメディアとの関わりを通して彼の仕事に触れることができるのは嬉しい。

ザ・スミスが学会の題材に

BBC放送によれば、4月8日・9日にマンチェスター・メトロポリタン大学で開催される学会の題材に、あのザ・スミスが選ばれたとのこと。

「This Charming Man」の一節を引用して“Why Pamper Life’s Complexities”と題されたこのセミナーでは、文化的、社会的、政治的、そして音楽的にバンドが与えたインパクトや、ジェンダーセクシュアリティー、人種、国籍、そして階級についての妄想を綴った、フロントマンのモリッシーによるリリックが及ぼした影響について論じられる。

思わず「エイプリルフールには早すぎる」と呟いたが、案外そうでもないのかも。

例えば、昨年のクリスマスイブにインサイターThe Smiths の "You've Got Everything Now" は「20年早かったニートのテーマ・ソングだ」と書かれたことを受け、嶋田丈裕さんがものすごくためになる文章を書いていたが、件の学会で発表されるのにそれに近い内容もあるのではないだろうか。

初めての国際的WikimediaカンファレンスWikimania 2005

この間世界初の(?)Wikiシンポジウムについて書いたが、Wikimedia 財団が Wikimania 2005 というカンファレンスを今年8月4日から8日にかけてドイツで開くというのを知った。

飽くまで Wikimedia 関係のイベントなので、Wikipedia を中心とした Wikimedia 財団が手がけるプロジェクトに関するカンファレンスであってこないだ紹介したシンポジウムのような Wiki を包括的にとらえるものではならないのだろうが、それでも5日間にわたるイベントとは相当な規模なのではないか。すごいねぇ。

Wikipedia といえば Wall Street Journal に掲載された、ワタシも以前に取り上げている WikiCities についての記事が「Wikipedia創設者が挑戦する営利ビジネスとは?」として翻訳されている。

Wiki博覧会発表資料「Wiki Decade」。

WikiばなVol.4における塚本牧生さんの発表資料が公開されている。

Wiki失われた10年」についてのプレゼンだが(失われてないって!!)、個人的に涙腺が緩んだのは(笑)「あのWikiBaseをもう一度!」における、初期の Wiki 記法に TAB が多用されていたことの指摘。

これについては『Wiki Way』にちゃんと釈明があるのです。第10章「内外からの声」のそのものズバリ「タブによるインデントの問題」というところ。以下、p.362-363からの引用。

 オリジナルのWikiのフォーマット規則は、当時主に利用されていたウェブブラウザであるMosaicの入力テキスト領域の扱い方に合わせられました。1994年、ほとんどのUNIXMacのブラウザが今でもそうしているように、Mosaicはすべてのプラットフォーム上で、入力されたタブ文字をテキストに挿入しました。これでリストをインデントするのに慣れたユーザーが多かったため、いくつかのフォーマット規則において、インデントを利用するのが自然なことに思えました。たとえば、オリジナルのWikiの箇条書きリスト規則では、1個以上のタブの後にアステリスクが来るパターンを利用していました――この場合、タブの数がリストの深さになります。

 その後ブラウザも変わりました。少なくともWindowsプラットフォームでは大きく変わっています。Windowsの入力規則は、フォーム要素間を進むのにタブの利用を前提としました。まもなくWindowsベースのブラウザは、タブを上述の意味で解釈するようになり、Wikiが利用するテキスト領域のエディタの中にタブを入力するのが難しくなりました。

この後も昔話が続くのだが、ノスタルジーはここまで。

個人的にWikiに望むもの

以前コメントした「Wikiを使うにあたっての注意点」に続くエントリ。

川合さんが既にコメントしているように、ここで挙げられる項目は標準的な Wiki エンジンで解決されているものもあるが、こういう文章を読んで思うのは、Wiki エンジンリスト Wiki の必要性である。

つまり、各 Wiki エンジン毎にページを設け、実装言語、ライセンス、公式サイトの URL といったところから始まり、この文章で挙げられるような機能項目までフォーマットを決めて情報を埋めるページを Wiki で作り、常に最新の情報に更新するというもの。それが揃えば決定的な Wiki エンジンデータベースになるだろう。

ワタシも日本発の wiki クローンリスト日本発の wiki クローンリスト2を以前書いたが、もはやメンテナンスしていないに等しいし(読者から情報の指摘があれば対応します!)、クローンリスト3を書くことはまずないので、誰かキックオフでもしてくれれば……

本田透 著“電波男”感想まとめwiki

話題の『電波男』についての Wiki ができていた。一冊の本について Wiki ができるのはかなり珍しいことじゃないか。

個人的には竹熊健太郎氏の文章「本田透君が心配だ(1)」「本田透君が心配だ(2)」を読んで大体十分という感じなのだが、本を読んでいろいろ思うところがあった人は、論争トレースリンクなんかが嬉しいのかな。

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