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グループウェアは悪、なのか?

Novell によるグループウェア Hula Serverオープンソースプロジェクトとしての立ち上げのニュースは、思ったほど話題にならなかった印象があるが、jwz こと Jamie Zawinski が痛烈な文章 Groupware Bad を書いていて面白かった。jwz について知らない人は、Hacking the City 日本語訳を参照くだされ。*1

この文章は元々彼のブログに公開されたものだが、反響が大きくなったので静的 HTML 化したのだと思われる。

蛇足ながら登場人物について解説しておくと、Nat とは、Miguel de Icaza とともに Helix Code(後の Ximian)を創業し、現在は買収先の NovellLinux デスクトップ部門の Vice President を務めている Nat Friedman のこと。彼の Dashboard については以前取り上げたことがありましたな。

jwz が書く Netscape が死んだ理由として、マイクロソフトの攻撃については誰でも知っているが、経営陣が「エンタープライズ」部門に色気を出して Collabra という会社を買収したはいいが、どういうわけかあべこべに Collabra に Netscape が支配されることになり、Collabra 主導の開発が遅れに遅れ、Netscape 4.0 がしょうもない製品になってしまったという話は知らなかった。jwz は書く。

世界を変えるようなことを何かしたいなら、一般の人たちが使いたいと思うソフトウェアを作ることだ。管理職が買いたくなるようなソフトウェアじゃなくね。

そうして「グループウェア」や「エンタープライズ」といった言葉がそれとかけ離れたものであるということを力説しているのだが、Hula Server のすべてを否定しているわけじゃないので後は彼の文章をどうぞ。

*1:この訳文は元々[研究日誌]に公開されていたものであるが、現在は削除されているようだ。このサイトの末尾に「転載随意○焼直勝手」とあるので、転載しても問題ないと判断した

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