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ロン・ウッド、またもや禁酒に失敗

ダイエットには酒を断つのが効果的と分かっているのになかなかお酒を止められない小生としても同情を禁じえない……などと無難にまとめたいところだが、

ウッドは昨年夏、レストランで泥酔。テーブルの下に潜り込んで、一緒に食事をしていた奥さんとケイト・モスの足に噛み付いた。彼はこの出来事がきっかけで、ロンドンのリハビリ施設に入院している。

ってロニー、お前アタマ大丈夫かよ!

「彼の問題は、いつもストーンズのツアーが終わると出てくる。時間を持て余しちゃうんだ」という関係者の指摘はおそらくその通りなのだろうが、これを読んでワタシは複雑な感慨をもった。

ロン・ウッドは1975年以来ストーンズのリード・ギタリストを務めている(もはやミック・テイラーの後釜、と呼ぶ人はいない)が、実は正式にメンバーとしての契約を結ばせてもらったのは80年代末だったらしい。

普通なら途中で絶対ぶち切れると思う。キース・リチャーズが「お前だけは替えがきくんだぜ」などとひやかそうものなら、「そんなのはオレの相応の待遇を与えてから言え、ゴルァ!」とギターで殴りかかっても文句は言えない。しかし実際には、80年代後半絶縁状態だったキースとミック・ジャガーを涙ぐましい努力により電話で会話させ、ストーンズ存続に尽くした大変な気配りさんなのである。

しかし、そうしてストーンズの活動が安定したと思ったら、こんなことになっていたわけである。これに限らずストーンズというのは本当に不思議なバンドである。

そのストーンズは、今夏ツアーに臨む。81年のツアー以来「これが最後」と言われ続けて四半世紀なわけだが、今回こそ最後だろう。そしてそれを責める人はいまい。

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