記事タイトルの話は割とどうでもいいのだが、多くの人を驚かせるのは、ジョン・ライドンの以下の発言。
「まあ、頑張ってほしいよ、やりたいことやればいいじゃん。ストーンズは俺の敵じゃないから。ミック・ジャガーは俺たちにとってはすごくいいことをいくつかやってくれてて、特に初期のセックス・ピストルズについてはそうなんだよ。シドが面倒ばっかり起こしてた頃、実はミックが裏で動いてくれてて、俺たちに弁護士やらいろんなことを紹介してくれてて、当時の俺たちにはできるはずのなかったことを提供してくれてたんだ」
ジョン・ライドン、グラストンベリーのストーンズは「様子がおかしかった」と語る (2013/07/20) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
ええっ、ミック・ジャガーが弁護士紹介してセックス・ピストルズを支えていたって?
当時のジョン・ライドン、というかジョニー・ロットンといえば「ロックは死んだ」ですよ。パンクスからすれば、当時のロックスターなんて敵以外の何者でもないわけですよ。特にローリング・ストーンズなんて、旧態然としたロックの象徴ですよ。クラッシュは "1977" で、「1977年にはエルヴィスもビートルズもストーンズも必要ない」と歌ってたじゃないですか。
……とまぁ、驚いてみせたわけですが、実はそんなに意外な話でもないんですね。
かつて児島由紀子がゲイリー・ムーアの訃報エントリで、かつて自分が働いていた「シド&ナンシーやクラッシュのメンバー達、D・ボウイ、ツェッペリン、クイーンのメンバーetc当時のロック界のスター達が毎晩集い、明け方まで呑んだりジャムったりする業界人オンリーの会員制クラブ」の話を書いていたが(児島由紀子すげぇ……)、シド&ナンシーやクラッシュのメンバー達がツェッペリンのメンバーと同じ店にいるというの自体想像できないが、実際はそんなものだったのかもしれない。
そういえばクイーンのフレディ・マーキュリーも EMI つながりだか同じスタジオを使っていただかで、ピストルズとはたまに顔を合わせ、シド・ヴィシャスに「こんにちは、愛しの凶暴君!」と声をかけていた話を読んだことがあった。
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