『メインストリートのならず者』の再発盤が16年ぶりの全英チャート1位を獲得したストーンズだが、ミック・ジャガーが精力的にプロモーションしている。
『メインストリートのならず者』についてのドキュメンタリー映画の上映にあわせてカンヌ映画祭を訪れ、「あのころ僕らは若くて愚かだった。今は愚かなだけだけれど」と言ったのも笑ったが、シリコンバレー101で紹介されている話も面白い。かなり長めに引用させてもらう。
ネットと音楽の問題ついて、インターネットに限らず歴史的に音楽とテクノロジは切っても切れない関係にあったとしながら、今のレコード/CDモデルの論争や、音楽販売の議論は複雑な割につまらないとばっさり。ストーンズがデビューした頃はレコードからまったく収入がなく(売れなかったのではなく、レコード会社が支払わなかった)、1970年になってようやく印税が入るようになり、それから1997年まではミュージシャンにとって天国だったという。しかし、それも違法ファイル共有や違法ダウンロードでつぶれてしまった。ただ過去100年の音楽の歴史を振り返れば、ミュージシャンが経済的に非常に潤った時期は約25年間だけで、その期間のビジネスモデルを音楽業界のあるべき姿としてこだわるのはいかがなものか……という口ぶりだ。
http://journal.mycom.co.jp/column/svalley/367/index.html
さすが商売人にして現実主義者のミック・ジャガーらしい割り切りの良さ。
さて、ストーンズについては明るい話ばかりじゃなくて、またチャーリー・ワッツの脱退話が浮上したのに加え、以前からアル中問題、家庭問題が燻っていたロン・ウッドがストーンズ公式サイト上で前メンバー扱いされていたらしい。
昔キースは、「自分、ミック、そしてチャーリーの誰かが欠けてもストーンズは終わり」と逆説的にロニーを交換可能要員と言明していたわけだが、それでも30年以上(!)メンバー(正式メンバーとしてはおよそ20年)なんだからねぇ。
あと話を戻すと、ワタシは『メインストリートのならず者』がそこまで好きじゃないんだよね。『Let It Bleed』や『Sticky Fingers』のほうがアルバムの出来は上だと思う。
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