愛・蔵太のすこししらべて書く日記でジョナサン・コットの『奪われた記憶 記憶と忘却への旅』という本を知る。
『ローリング・ストーン』誌創刊時からの敏腕インタビュアージョナサン・コットは、危険性を知らされないまま、鬱病治療のため、脳にECT‐電気ショック療法‐を施された結果、15年間の記憶を永遠に失ってしまった。
この人知っているよ。彼はヤン・ウェナーの旧友であり、『ローリング・ストーン風雲録』(asin:4152078766)にも何度も名前が登場する。ローリング・ストーンで初めてジョン・レノンのインタビューを行ったのはこのジョナサン・コットなのだ。以下、『ローリング・ストーン風雲録』121ページより引用。
ローリング・ストーンの創刊一周年記念号は、それまでで最高の仕上がりとなった。(中略)コットによるレノンの独占インタビューには、包茎のペニスをあらわにしたレノンの写真が添えられていた。表紙にはレノンとオノの後ろ姿が使われ、二人をアダムとイヴにたとえるキャプションが付けられていた――「かくして、男とその妻はともに裸となり、しかも恥じることがなかった」
しかし、その彼が神経生物学者、老年学者、精神医学者、心理療法学者、宗教家との対話本を出すなんてね。ついでに調べたら、『転生―古代エジプトから甦った女考古学者』という別の邦訳も出たばかりなのを知ってさらにビックリ。
ロック・ジャーナリストからスピリチュアル・ノンフィクション・ライターへの転身といったところだろうか。
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