トロピック・サンダー 史上最低の作戦 ディレクターズ・カット 調子にのってこんなに盛り込んじゃいましたエディション【2枚組】 [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2009/04/03
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この映画を観た日、普段使わない筋肉を使っており、また初めて行く映画館まで雨の中歩いたりして疲れてしまっており、展開が読める前半は正直眠かった。
ただ人を人とも思わない傲慢プロデューサー扮するトム・クルーズが出てくると血糖値があがった。彼の怪演は大変な見物だし、これを見ると本作の監督、主演のベン・スティラーとトム・クルーズとの深い信頼関係を感じる。
本作について事前情報を得たい人は町山智浩のアメリカ映画特電の第56回を聞けばよいだろうが、本作は映画のつくりから登場人物のひとりひとりまでハリウッドのあるあるネタというかモデルが容易に想像できる作りの風刺映画である。
主演3人で一番笑えるのはロバート・ダウニー・Jrで、撮影でなくても黒人英語で喋るのを咎められたときの答えや、黒人のブランドン・T・ジャクソン(役名:アルパ・チーノ)とのやりとりが特に笑えたし、彼とちょっとイッちゃったベン・スティラーが対峙する場面も良かった。
本作は小ネタを次々に繰り出す映画で、主演陣のラインナップから大爆笑映画を期待するとちょっと肩透かしかも。ハリウッド映画についての知識があったほうが楽しめる映画に違いなく、ワタシにしても見過ごした笑いどころがいろいろあったろう。
エージェントが主演俳優のために現場に TiVo を送るのを固執するのなどそうした小ネタの最たるものだが(だいたいベトナムに TiVo もって行ってどうするよ)、それがちゃんと最後にバカバカしい形で回収されるのもよかった。
ニック・ノルティがくだらない役をやってたり、何気にトビー・マグワイアやジョン・ヴォイトなどがカメオ出演してたりして面白いが、監督役のイギリス人はどこかで観たことある顔だと思ったら、『24アワー・パーティ・ピープル』でトニー・ウィルソンを演じたスティーヴ・クーガンだった。