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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

ワタシはなぜか前作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でこのシリーズは終わりだと思いこんでいて(だからわざわざ IMAX スクリーンで観た)、本作の話を聞いたときは少しずっこけたのだが、J・J・エイブラムスが(監督でなく)製作にまわってからこのシリーズははっきりよくなったね。

本作については飛行機のドアにしがみつくトム・クルーズのスタントが話題になったが、あれが冒頭にきて掴みはオッケーな感じに始まり、本作も前作同様チームとしての活躍が強調されながらも、トム・クルーズのアスリートアクターぶりを堪能できる、カー(バイク)アクションも変装などのスパイアクションもユーモアも全部入りの娯楽作に仕上がっている。

映画の冒頭にいきなり中国語が表示され、嗚呼、ハリウッド大作もここまで来たかと正直思ったが、どこぞのしょうもないシリーズと異なり、本作の場合、無理やり舞台が中国になったり、スポンサー企業の商品が悪目立ちすることはなく、そうした意味で逆にアリババに好感を持ったぞ。

本作における脇役について書いておくと、まずはサイモン・ペグ。彼もエドガー・ライトが監督しない主演作はなんか煮え切らないが、本シリーズに加え(本作ではジェレミー・レナーよりも重要な役どころである)、スター・トレックシリーズの常連にもなり(おまけに脚本も手がけ)、『SPACED』で『ファントム・メナス』をあんだけネタにしたスター・ウォーズシリーズの新作にも出演しているらしく、もしかすると世界で最も幸福なオタクの一人なんじゃないか。

あとアレック・ボールドウィン。90年代後半からすっかり太ってしまい主役をはれなくなり、低迷しているイメージがあったが、最近では『ブルージャスミン』『アリスのままで』など体型相応な(?)安定感ある脇役が多く、テレビにおける『30 ROCK』の成功もあわせ、復活を遂げたと言っていいのではないか。そうした意味で本作も彼の役柄がよかった。

あと本作におけるヒロインは、トムたちのあるときは敵であるときは味方なよくある設定だが、安易なラブシーンは排除されており、それよりも戦友としてのお互いを認め合う描写に、ヘンな比較に思えるかもしれないが『パシフィック・リム』に近いものを感じた。

もちろん安易なラブシーンやセックス描写があるハリウッド大作もまだ多いのだろうが、男性優位性を指摘されることが多かった007シリーズですら近年はその方面はストイックな描写が目立つくらいで、これ自体はよい流れなのではないか。

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