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シン・ウルトラマン

考えてみれば、ワタシは初代ウルトラマン直撃世代ではなく、かろうじて「ウルトラマン80」を見てたかくらいかな。子供がいないのもあり、平成になってからのシリーズもノータッチである。

そんなワタシがなんで本作をわざわざ映画館に観に行くのかというと、『シン・ゴジラ』の夢もう一度というのがやはりあった。

公開翌週の平日夜にレイトショーで観たのだが、それまでは基本的には特報動画しか観ずに、できるだけ情報をシャットアウトしていた……のだけど、とはいえ Twitter を毎日眺めるだけでどうしても目に入るものがあり、期待値を下げておいたほうがよいのかと思った。

結論から言うと、『シン・ゴジラ』の夢もう一度とはいかなかったし、なんというか今の日本映画の貧しさもどうしても感じてしまったが、ワタシは楽しく観ました。

外星人にしろ怪獣(本作では禍威獣)にしろ劇中に流れる曲にしろ、基本的に過去のウルトラマンシリーズに登場したものが採用されており、シリーズに詳しい人は、ちょっと見るだけでこの場面のこれは過去のあれの――と楽しめるのだろうが、ワタシは上記の通りそうした話はいっさいできない。ただ、本作における禍威獣の立ち位置って、エヴァにおける使徒だよね。

役者では、メフィラス役の山本耕史がすごく良かったな。彼がウルトラマン役の斎藤工と居酒屋で飲んでるだけで笑えた。

『三体』の例のモチーフを連想させるところや、本作にも登場する「マルチバース」のコンセプトといい、上記の貧しさも含め、これが令和の日本のウルトラマンなんだなという感慨はあった。おそらく批判もあるだろう話の詰め込み具合を含め、なんとか現代 SF 映画になっているが、『シン・ゴジラ』がゴジラに人類が初めて対峙する作品である構図は本作にも当てはまるものの、『シン・ゴジラ』を「シン」たらしめていたパワーは本作にはない(ので、『シン・ゴジラ』のときみたいに2回目の映画館鑑賞はない)。

あと情報をシャットアウトしながらもどうしても目に入った単語に「セクハラ」があったのだけど……匂いに関するアレは、(本作の製作、企画、脚本、撮影の)庵野秀明的演出という意味で、設定としてアリじゃないの? というのが正直な感想。別に強硬に擁護するつもりもないけど。ただ長澤まさみがやたらと自分や他人の尻を叩く映像的な効果が分からないし、やたらと台詞に出てくるバディ関係の演出にも全然なってない。というか、はっきり言って本作は編集が下手。あと、長澤まさみが(あの場面だけでなく)常に斎藤工よりも顔がでかく撮られているのはどうなのか。

さて、次の『シン・仮面ライダー』で、竹野内豊三部作が完結するわけですね(違う?)。

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