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ロジャー・イーバートが心底嫌った22本の映画

ワタシにとってロジャー・イーバートの映画評は、必ずしも同意するばかりではなかったが、一つの大きな柱のようなもので、間違いなくよりどころであった。また彼の映画以外についての世評もワタシは好きで、実は彼が数年前に書いた文章についてワタシも文章を書きたいと思いながら、怠惰なため手をつけられずにいる。

その彼が心底嫌った22本の映画を紹介しているのだが、彼の場合、罵倒する場合もその激しさが話題になる。もちろんこの記事でも紹介されているが、『ノース 小さな旅人』に対する評は有名である。

「ぼくはこの映画が嫌いだ。この映画が大大大大大嫌いだ。大嫌いだ。この映画のにやついた、馬鹿馬鹿しい、空っぽの、観客を傷つける、全ての場面が嫌いだ。みんながこれを気に入るだろうと思うその感性が嫌いだ。この映画でみんな楽しめるだろうと思う、観客を馬鹿にした信念が透けて見えるのが嫌いだ。」

ロジャー・イーバート - Wikipedia

あとあまりにひどく書かれて映画の登場人物で仕返しをした人もいるくらい。

ローランド・エメリッヒは、監督作『スターゲイト』が酷評されたことから、後に『GODZILLA』でイーバートをモデルにした人物を、無能なニューヨーク市長の役として登場させている。

ロジャー・イーバート - Wikipedia

で、今回選ばれている22本の映画だが、日本では DVD スルーであったり、『愛の伝道師 ラブ・グル』みたいにゴールデンラズベリー賞をとったしょうもない映画については別にどうでもよくて、また『アルマゲドン』や『チャーリーズ・エンジェル』のような大ヒット娯楽作を酷評するのも意外ではないので、『ブルーベルベット』『キック・アス』のように批評家受けもいい映画に対して、敢然とその不道徳性を批判した映画を取り上げるべきじゃないかな。

しかし、イーバートが『ユージュアル・サスペクツ』を酷評したのは知らなかった。ワタシは大好きなんだけどなぁ。

あと『ブラウン・バニー』を酷評したところ、キレたヴィンセント・ギャロに「太った豚」と罵られて返した言葉も奮っている。

いかにも私はデブだが、いつか痩せる日が来るかもしれない。しかし、キミは一生『ブラウン・バニー』の監督のままなんだよ。

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