先週公開した「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」だが、多くの人に読んでもらったようで、時間をかけ、精魂をこめて書いた甲斐があったとものである。
小関悠さんがこの文章を受けて、「閉じたインターネットについての短い歴史」という文章を公開しているが、これが実に面白い「インターネット三国志(+1)」になっているので、未読の方にお勧めしたい。
確かにクローズドなインターネットを生み出した張本人としての Apple については、指摘されてみてはっとした。
「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」では、エヴァン・ウィリアムスのインタビュー記事を参照したが、『ザ・サーチ』(asin:4822244873)でおなじみ(というのも今や昔か)ジョン・バッテルがエヴァン・ウィリアムスにインタビューした Understanding Medium: Evan Williams On His Past, Future, and Current Obsessions は、文章を書き始めたときに知らなかったので言及し損ねた。
これを読むとエヴァン・ウィリアムスの Medium におけるプラットフォーム構想(このサイト自体 Medium で作られている)がよく分かると思う。その中で、自分はアンチオープンウェブというわけじゃないとかいろいろ語っているので、興味ある人は読むとよいだろう。エヴァン・ウィリアムスは、Medium でやろうとしていることを語るのにスティーヴン・ジョンソンの『イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則』を引き合いに出している。
あと先週は Facebook で World Wide Web が25周年という表示が出て、それを追従した記事もいくつか見たが、2年前にもそれを話題にしたことがあったのにと頭をかしげていたら、スラドにストーリーができていた。ちょうどLinuxの25歳の誕生日を祝ったばかりだが、ウェブも同じ時期に誕生していた、というのは早合点だろう。

- 作者: スティーブン・ジョンソン,松浦俊輔
- 出版社/メーカー: 日経BP社
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