このボイジャーのページで知ったのだが、今週の10月29日で Internet Archive は創設25周年を迎えるのな。
Internet Archive にも25周年を記念したページができているが、まずはその25年前当時を振り返る動画は、日本語吹替/字幕付きなので是非見ておきましょう。
あと『共に歩んだデジタルの道 Internet Archiveとボイジャー』も貴重な歴史証言である。ボイジャーというと、ちょうどスマートワーク総研に鎌田純子社長のインタビューも公開されている。これもまた貴重な歴史証言に違いない。
ワタシも『マニフェスト 本の未来』(asin:4862391176)翻訳を少し担当した関係で、鎌田さんとはお仕事をしている。氏がメールで「催促なくして原稿なし」がボイジャーのモットーであることを高らかに宣言されていて、深い感銘を受けたものである。
閑話休題。Internet Archive というと、多くの人にとっては未だになにより Wayback Machine なのかもしれないが、ワタシはそれ以外のアーカイブについてもいろいろ取り上げてきたつもりで、以下のリンクはその一例である。
- Internet Archiveで音楽を楽しむ初歩のガイド - YAMDAS現更新履歴
- 100万枚ものアルバムジャケット画像を使ったインターネット・アーカイブの実験 - YAMDAS現更新履歴
- Internet Archiveがヒップホップのミックステープを大量公開 - YAMDAS現更新履歴
- インターネット・アーカイブがGIFアニメの検索エンジンGifCitiesを始めている - YAMDAS現更新履歴
- インターネット・アーカイブのFMラジオ番組アーカイブでライブ音源がいくらでも聴ける - YAMDAS現更新履歴
そうそう、かつてはマガジン航でもインターネット・アーカイブ(やその創始者のブリュースター・ケール)に関する文章執筆や翻訳で微力ながら貢献している。
- インターネット・アーカイブのBookserver構想 « マガジン航[kɔː]
- ブリュースター・ケール氏に聞く本の未来 « マガジン航[kɔː]
- Internet ArchiveのTVニュース・アーカイブ « マガジン航[kɔː]
そういえば少し前にも Internet Archive は25年後となる2046年のディストピアな未来のインターネット像を公開したのが話題になったが(というか、これ自体25周年企画の一環だったのね)、ウェブがインターネット・アーカイブと同義になる恐ろしく悲しい未来について書いたことのある、というか『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の著者であるワタシにとっても他人事ではない。できればそういうディストピアな未来のインターネット(ウェブ)は避けたいもので、それは我々次第ということなのだろう。