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ローレンス・レッシグ久方ぶりの新刊『America, Compromised』が今秋出る

上で Primavera De Filippi について「ローレンス・レッシグ以降の研究者」と書いたが、そういえばコリィ・ドクトロウが O’Reilly Fluent Conference での基調講演を前にして受けたインタビューで、今一度ローレンス・レッシグの教え、すなわち『CODE』で彼が規定した、以下の4つの人を動かす力を思い出すことを勧めている。

  1. アーキテクチャ(コード)
  2. 規範
  3. 市場

それが、コリィ・ドクトロウが言うところの「設定可能で自由なインターネット(configurable and free internet)」のために闘う上で必要という認識で、それは『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』とも共通する問題意識である。それはともかくとして、そういえばそろそろレッシグ先生の本とか出ないのかなと調べたら、今年の秋に出るようだ。

America, Compromised (Randy L. and Melvin R. Berlin Family Lectures)

America, Compromised (Randy L. and Melvin R. Berlin Family Lectures)

『Republic, Lost』の第二版から3年になるが、純粋な新刊となるとかなり久方ぶりである。シカゴ大学Randy L. and Melvin R. Berlin Family Lectures の依頼を受けて書いた本みたい。

残念ながら、と書いてはいけないのだろうが、「Five Studies in Institutional Corruption」という副題を見ても分かる通り、本の主題はデジタルフリーダム周りではなく、彼の現在の研究テーマである「(特にアメリカにおける)腐敗と民主主義の危機」である。『Republic, Lost』同様、この本も邦訳は難しいのでしょうな。

さて、レッシグ先生の最近の講演となると、TEDx でいくつか行っている。いずれにも日本語字幕版はないようだが、レッシグ先生は講演の名手で聞きやすいし、字幕をつければなんとかなるでしょう。



いずれにしても民主主義と平等がテーマであり、新刊の内容にも反映されているのだろう。しかし、レッシグが「ネットはいかに民主主義を破壊したか」というタイトルの講演をやるとは! これだけ見るとアンドリュー・キーンの本のタイトルみたいやないか。

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