ワタシにとって2018年の一番の変化は、Netflix でアメリカのドラマを見るようになったことだ(今メールを検索したところ、実際に Netflix と契約したのは2017年10月だが)。遅ればせながら、ようやくワタシもアメリカにおける「テレビドラマのルネサンス」の一端を享受できるようになったわけだ。
最初 Netflix と契約して、観れる映画の貧弱さに呆れたが、今はそれはない。というか、観たいドラマを追うだけでもういっぱいいっぱいだからだ。
そうした意味で、Netflix についての視聴者向けのガイド本が今までなかったことが意外なのだが、その需要を満たす本が出るようで、これは良いことだと思う。
本書では、世界最大手の定額制動画配信サービスNetflixが製作・配信する、“これだけは絶対に観ておくべき”オリジナルドラマ・シリーズ11作品を8000字超えのボリュームでレビュー。エミー賞の獲得や130億ドルにのぼる破格の予算を投入するなど、評価と規模の両面において、ハリウッド映画にも引けを取らないネットフリックスのオリジナル作品だけを取り上げた初の書籍となっている。すでに作品に親しんでいる人には、映画鑑賞後のお楽しみであるパンフレットの代わりに、未見の人にとっては新たな作品との出会いの入り口となるだろう。
https://realsound.jp/tech/2018/11/post-285021.html
執筆者も宇野維正さんをはじめとして、真魚八重子さん(id:anutpanna)、伊藤聡さん(id:zoot32)、辰巳JUNKさんなどワタシが好きな書き手が多く参加しており、これは楽しみである(もうすぐはてなダイアリーも終わるので、特に意味なく id コールをしてしまった)。
ちなみにこの本で紹介されているドラマでワタシが既に見ているのは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」、「ブラック・ミラー」(ただし、3rd シーズン以降)、「ベター・コール・ソウル」、「マスター・オブ・ゼロ」、「The OA」、「13の理由」である。
どれも面白いのだけど、個人的には(『アナザー プラネット』のブリット・マーリングのドラマというので観た)「The OA」の最後にはさすがに呆然となったな。長谷川町蔵さんはあのドラマについてどんな文章を書くのだろう。
- 作者: 村山章,小杉俊介,伊藤聡,山崎まどか,常川拓也,真魚八重子,杏レラト,辰巳JUNK,宇野維正,小林雅明,長谷川町蔵,ネット配信ドラマ研究所
- 出版社/メーカー: DU BOOKS
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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