ある意味定番ネタというか、長年くすぶってきた話ではあるが、JavaScript は改名すべきかという話である。
プログラミング言語の JavaScript をブランドとして考えた場合、問題があるのは間違いない。このエントリで指摘されているのは以下の5点。
- JavaScript 言語の公式規格の正式名称は ECMAScript
- 正確には「JavaScript」とは Mozilla によって策定された ECMAScript のサブセットを指すが、文脈によって、複数の異なる ECMAScript の上位集合と同義になっている
- JavaScript は Oracle の商標であり、ウェブプラットフォームの中心をなすコンポーネントという言語のポジションにふさわしくない
- JavaScript には、Go や PHP にあるような公式ロゴすら存在しない
- よく知られた話だが、JavaScript は Java とは無関係。これが技術系でない経営者や人材採用担当者を長年にわたってひどく混乱させてきた
でも、この文章の著者にとって、JavaScript という名前にまつわる大問題は、その曖昧なスコープだったりする。あるプログラムが JavaScript で書かれているといっても、どのホスト API に依存しているか分からない、などの。
そうした観点から、JavaScript の改名、再ブランド化は意味があるという意見で、この文章でも単なる JS、あるいは WebJS とか ServerJS とかいろいろな例は出されているが、どういう名前がいいかとなると意見がまとまるかねぇというのが正直な感想である。
ネタ元は Slashdot。
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