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『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』ベータ版が公開されて2年が経った

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、早いものでベータ版が公開されて2年が経った。

逆に言えば、この2年、ワタシはこの本の宣伝をしつこく続けてきたということになる。なぜそこまで執着するかといえば、当たり前だが『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』を一冊でも多く売りたいからである。

しかし、現実は期待したほど売れない。地方暮らしで社交の機会が少ないワタシも珍しく人と会うことがあると、自分の電子書籍は読まれていないんだなと、分かってはいてもいささかさみしかったりする。電子書籍の『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』には一種の仕掛けがあり、著者のワタシは会う相手がこの本を一通り読んでいるかどうか、その反応だけで分かるのである。

一通り読めばどういう反応になるのか? 何度も引き合いに出して恐縮だが、id:pho さんのツイートでそれが大枠伝わるだろう。

つまりは、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の解説を担当いただいた arton さんをも驚かせた「特典の凄まじい内容と信じ難い本文とのメタな構造」……と著者自身が書くとバカみたいだが、「20年後:インターネットの自由という夢の死」に込められた後悔、「世界に売られた男」というタイトルの苦々しさの意味、表題作「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」や最終回(前編後編)が書かれた背景、要は著者がどういう状態で書かれたか分かって本編がもう一度楽しめるのですね。

まぁ、そのあたりは買ってない人にはそれこそどうでもよい話なのだけど、電子書籍を売るのは難しいとずっと思っていたところで、加野瀬未友さんと結城浩さんの会話が琴線に触れて、思わず割り込んで愚痴ってしまった。

加野瀬さんも「個人出版電子書籍を買わない人でも有料noteは買ってそうな印象がある」と書いているが、そのあたりの理由を考えて、突き詰めると有料noteはブラウザでサクッと読めるところが利点なんじゃないか、とワタシ自身有料の note を読んだときのユーザ体験を思い出して思ったわけだ。

そう、「買う→読むの手順でいかにストレスを減らすかが大事」なのである。その点、note はJEPA電子出版アワード2019で大賞に輝くのも納得の良い仕事をしている。

またそうした意味で、マイクロソフトが Edge ブラウザを Chromium ベースに乗り換えるのは、アドオンなどのインストールなしに epub フォーマットのファイルをブラウザで読むことができなくなるということを意味するのではないかと危惧するのである(間違っていたら教えてください)。

2019年最後の更新でなんとも景気の悪い話で恐縮だが、このマイクロソフトの決定が、電子書籍の普及に地味なブレーキになることがないといいのだが。

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