昨年ワタシは「テック企業が哲学者を雇うべき理由 あるいは(バイトテロの無知がもたらす予期せぬ教育的効果)」というエントリを書いているが、Google や Apple や Facebook といった巨大テック企業は本当に哲学者を雇っていたんだね。
世界的には「哲学コンサルティング」の導入が急速に広がっています。哲学コンサルティングとは、哲学的な知見や思考法、態度や対話をなんらかの仕方でビジネスや組織運営に応用することを指します。
グーグル、アップル、フェイスブック・・・ 世界的企業がこぞって「哲学者」を雇う理由 | iXキャリアコンパス
欧米と日本の「哲学コンサルティング」の利用の違いはなんか分かる気がする。
欧米の哲学コンサルティングには企業・経営理念の構築や根拠づけ、倫理規定・コンプライアンス策定といった経営レベルのものが多いのに対して、日本の場合はコンセプトメイキングやマーケティングリサーチ、アイデアワーク、人材育成・社員研修など、もう少し実用レベル、プロジェクトレベルの依頼を受けることが多いです。
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今はとにかく実学重視が世の趨勢だが、「哲学」はそうした価値観で軽視されがちな人文系の最たるものだろう。それが実は企業において重視される時代になるというのは、今の「実学重視」なんてものの底の浅さがわかるようで、ワタシ自身は哲学に関して大した知見があるわけではないのに面白く思ったりする。

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