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『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の(今度こそおそらく)最終版を公開

達人出版会において『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のバージョン1.1.3が公開。サポートページにも反映。

少し前にKindle版公開と特別版(紙版)セールを告知したが、今回ははっきりいってほとんどの読者には影響しないものである。具体的には、本編に変更点はない(だから Kindle 版の更新はない)。

実は、ボーナストラック「グッドバイ・ルック」が以前の更新時にダウングレードしていて、公開後に反映した誤記の修正がロールバックしてしまっていた。とはいえ、それは数か所なので気づいた方はいないと思う。

それならば今回の更新が無意味かというとそうではなかったりする。今回「グッドバイ・ルック」が epub ファイルだけでなく PDF ファイルとしても提供されるようになった。

その背景には、マイクロソフトの Edge ブラウザが epub ファイルの読み込み対応を終了してから、epub ファイルを閲覧するメジャーな手段である calibre では(おそらく縦書きなのが災いして)「グッドバイ・ルック」が正しく閲覧できない問題があった。

実はその問題は calibre 5.0 で解決したようなのだが、達人出版会のほうで PDF 版も一緒に配布することにしたという次第である。

この PDF 版が二段組で、なんだか自分が大層なものを書いたようでちょっとたじろいだのだが――

お分かりだろうか。二段組 PDF ファイルで50ページなのである。こんな分量の原稿を内容の予告なしに高橋征義さんにいきなり送りつけたワタシはおかしいし、(最初ドン引きしただろうに)粛々と対応してくださった高橋さんには感謝しかない。

解説を書いてくださった arton さんに「そのくらいあの特典(ボーナストラック)はすごかった」、堺屋七左衛門さんに「これだけでお金を払っても良いくらいだ」id:pho さんに「こんなの途中で読むのやめられないしずるい。本編はこっちだったのか」と書かしめ、そしてブレイディみかこさんを泣かせた「グッドバイ・ルック」だが、読んだ人からどうしてこれ単体で note なりで課金しないのかと言われたことがある。いくつか理由があるのだけど、それをするつもりは未だない。これは電子書籍『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の読者にとってのボーナストラックなのである。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』も紙媒体、電子書籍などで複数のバージョンが存在するので、収録章数、ボーナストラック「グッドバイ・ルック」、2018年秋に執筆した付録「インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」の収録について表にまとめておく。

バージョン 媒体 収録章数 ボーナストラック 付録 価格(税込)
達人出版会本家版 電書 50 770円
Kindle 電書 50 × 770円
技術書典5特別版 42 × 1000円

それではどうか『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』をよろしくお願いします。読んだ方は感想をウェブに書いていただけるとありがたいです。

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