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トム・スタンデージが新刊で説く「車の黄金時代の終焉」

bigthink.com

『謎のチェス指し人形「ターク」』『ヴィクトリア朝時代のインターネット』など古いテクノロジーに関する面白い歴史話を書かせると一流なトム・スタンデージの新刊 A Brief History of Motion: From the Wheel to the Car to What Comes Next が出ていた。

21世紀以降のテレビドラマの黄金時代を指す peak TV という言葉があるが、スタンデージはその新刊で、我々は「peak car」に達したのではないかと書いている。つまり、「車の黄金時代」ということですね。そして、その「ピーク」は既に過ぎているのかもしれない、とのこと。

車の生産台数は2017年がピークで、以降は緩やかな停滞にある。西欧諸国では車の利用や所有率、運転免許証の取得率などは下がっており、今後ますます ride-hailing が進むよ、という話を展開している。

欧米はともかく、中国市場とかまだまだ伸びしろあるだろう、またコロナ禍で公共交通機関よりも自家用車の優位性がクローズアップされたのでは、といった疑問はいくつか浮かぶが、もちろんスタンデージはそれを承知の上で書いており、これは邦訳を読んでみたいところ。

www.theguardian.com

こちらはスタンデージの新刊からの別の箇所の抜粋だけど、「1897年、アメリカでもっとも売れた車は電気自動車だった」という、読んでて「ええっ!?」と思ってしまうことを書いていて、そのあたりの引きの強さもさすがスタンデージというべきか。

ネタ元は kottke.org

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