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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

公開初日に(上映開始時間の関係で)吹き替え版を鑑賞したが、エンドロールで後悔した。

スパイダーマン:スパイダーバース』がとても良い出来だったので期待値が上がった状態で観た本作だが、いや、良かったねぇ。

最初に SONY のロゴが出て、それがコロンビア映画のオープニングログが変わるところからパワー全開というか、ときに抽象画や水彩画になったりもする、とんでもない工数をかけて描かれている、もはや高級ポップアートの領域でアニメとしての表現を極めている画はエネルギーに満ちて見事だったし、音楽も良かった。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のときにも書いたが、ワタシ自身は「マルチバース」というアイデアは好きでなく、少なくとも近年あまりに映画製作者に都合よく利用され過ぎているように思えるのだが、本作の場合、その設定が「スパイダーマン」というキャラクターが持つ、「多くの人を救うことができるのに、もっとも近しい大事な人を救えない」という宿命を際立たせるのに欠かせない役割を果たしている。

本作の次に『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』がくることが既に予告されており、それを知って観ながら、本作のラストに思わず、「えっ、ここで終わるの!?」となってしまったのは、それだけ没入していたということだろう。

もちろん三部作見届けますよ!

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