このスティーヴン・レヴィの記事にはちょっと驚いた。
なぜかというと、このブログでも新刊が出るたびに取り上げているスティーブン・ジョンソンが、50代にして Google のフルタイムの従業員になっていたから。
彼が Google で手がけるのが AI ノートツール NotebookLM である。
「4、5人の開発者と本物の作家で構成されるチームの動向を見守る」というのが基本的な方針だったと、Google Labsを率いるジョシュ・ウッドワードは説明する。やがてジョンソンは製品の開発にもかかわるようになり、フルタイムの仕事を受け入れるほど引き込まれていた。Google Labsでの彼の肩書きはエディトリアルディレクターである。
AIの助けによって到達した見解は誰のものなのか? グーグル「NotebookLM」を使って考えたこと | WIRED.jp
羨ましい話だなぁ。ワタシも物書きの端くれなんですが、Google 日本法人も福岡天神に開設される拠点でワタシを雇ってくれませんか? 無理かー。
しかし、この記事の締め、なんでこんな不吉な書き方なんだろう……。
ジョンソンはGoogle Labsのチームと共にテック製品のあるべき品質の水準を達成した。自分でも熱心に使いたいと思えるツールを開発したのだ。そしていまもグーグルでツールを開発する日々を過ごしている。しかし同時に、彼は願ったものを手にする呪いに苦しめられることになるかもしれない。
AIの助けによって到達した見解は誰のものなのか? グーグル「NotebookLM」を使って考えたこと | WIRED.jp
あとどうでもいいことだが、WIRED 日本版というと(固有)名詞のカタカナ表記に関して、vを「ブ」でなく「ヴ」と表記することで知られるが、この記事で Steven Levy は「スティーヴン・レヴィ」なのに、Steven Johnson は「スティーブン・ジョンソン」なのはなんでだろう?
さて、スティーブン・ジョンソンは Google 勤務で物書きを止めてしまったわけではないようで、来年5月には『EXTRA LIFE』に続く The Infernal Machine という新刊が出るようだ。
この新刊は、1914年に起きたアナーキスト集団による爆弾テロと、それに立ち向かった科学捜査勃興期のニューヨーク市警察(NYPD)の戦いを描く本のようだ。書名になっている「Infernal Machine」とは、時限爆弾のことですね。
この本の執筆に NotebookLM は活かされたのかな?