もう5年以上前になるのだが、羽生善治九段が竜王戦に勝って永世七冠を達成したのを受けて、羽生善治の名前が入った免状を手にできるのもこれが最後の機会だろうとアマ三段の免状を取得した(実際、翌年の竜王戦で羽生さんは広瀬章人九段に敗れ、無冠となっている)。
これを超える機会はワタシが生きている間に来ないと確信したわけだが、その後、藤井聡太さんが将棋界を席巻したのはご存じの通り。そして、遂には昨年、八大タイトルを全冠制覇するに至った。
一方で、羽生善治九段は無冠のままで、通算タイトル獲得数100期の達成は果たせていないが、やはり昨年、日本将棋連盟の会長に就任している。
前回のエントリにも書いたように、将棋の免状には、竜王、名人、そして日本将棋連盟会長が署名する。つまり、今免状を取得すれば、そこには藤井聡太八冠(竜王・名人)と羽生善治会長の新旧史上最強の棋士の名前が並ぶことになる。これは歴史的事態だ!
やはり前回のエントリに書いたことだが、アマ四段の免状を取得する資格は既にある。しかし、それは将棋倶楽部24における瞬間風速で得た資格というだけで、とてもではないが自分にアマ四段の実力がないことは分かっている。それを言うなら、アマ三段の実力もないわけだが、ともあれ少し逡巡するところがあった。
けれども、この機会を逃したら絶対後悔するのも分かっていたし、偶然にも今なお日常的に遊んでいる将棋倶楽部24において、また四段にほぼ達する(あと2点!)ところまで来たため、これはやはり免状を取得しろということなのだろうと都合よく考えることにした。
そうして昨年10月に免状を申請したのだが、しばらく経ち、12月に入ったあたりで日本将棋連盟から以下の文面のメールが来た。
免状の発送は注文した日から「5~7か月」ほどかかるって!? 考えることは皆同じらしい(笑)。日本中のアマ有段者が免状取得を応募したんだろうな。
正直、特に急ぐ気持ちはないので大船に乗ったつもりで待っていたのだが、上記のメールで予告されたよりは早くに免状が無事届いた。
例によって、免状は木箱入りである。
前回の羽生善治永世七冠達成記念の時計には及ばないが、藤井聡太八冠の色紙は家宝にさせてもらう。
そして、問題の免状である。まさかこんな形で藤井さんと羽生さんの名前が並ぶ機会が来ようとは。これ以上の機会はないだろう……強いて言えば、羽生善治九段が竜王戦か名人戦で藤井聡太八冠を下してタイトル戦獲得通算100期達成(して羽生さんと藤井さんの名前が今回と違った形で免状に並ぶの)がそれにあたるかもしれない。
さすがにワタシはアマ五段の資格獲得は不可能なので、万が一そのときが来たら、大いに悔しがることにしたい。
以上、自慢でした。
せっかくなので、ワタシが将棋について書いた代表的な文章もよろしくお願いします。