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YAMDAS更新(スタートアップの創業者は何が欲しいのか?)

Technical Knockoutスタートアップの創業者は何が欲しいのか?を追加。Aaron Swartz の文章の日本語訳です。

スタートアップの人たちを勇気づける、しかもその危険性も語る短いが奥行きのある文章だと思ったから久しぶりに Aaron Swartz の文章を訳してみた。これは8月初旬に書かれた文章だが、今読むと TwitterAPI 規約変更とそれを巡る騒動を予見しているようにも思える。

久しぶりに翻訳をやろうと思ったのは、こないだ『ニコニコ学会βを研究してみた』の読書記録を公開したら、高須正和さんに以下のような反応をいただいたからだ。

(江渡さんもそうだが)自分とはレベルが違う人だと思ってきた高須正和さんからそう言っていただき少し感激してしまった。

ただ今回の時間がなくて慌てて訳したので、誤記誤訳を見つけた方は遠慮なくご指摘ください。

3Dプリンタを使って家で銃を作ろうというWiki Weapon Project

Boing BoingSlashdot で知ったが、3Dプリンタを使って家にいながらにして銃を製造しようという Wiki Weapon Project が話題になっている。

このプロジェクトはネットで2万ドルの寄付を募り、誰もが3Dプリンタで製造可能なプラスチックの銃の設計図を作るということのようだ。

次の Make(9月に出ます)のために訳したコリィ・ドクトロウの文章が、3Dプリンタが当たり前のように各家庭にあり、何か壊れたら簡単に部品を作れる近未来を描いたチャールズ・ストロスの小説を取り上げていて、3Dプリンタの破壊的な可能性について考えていたところなので、このような動きが出ることにそれほど驚きはない。

しかし、銃という容易に人の命を奪える武器の名前に Wiki が冠せられることに複雑な思いがある。

コリィ・ドクトロウが「汎用コンピュータを巡る来るべき戦い」をGoogleで講演

Boing Boing に特別にページが作られていて何かと思ったらコリィ・ドクトロウが「汎用コンピュータを巡る来るべき戦い」の講演を Google と Long Now Foundation のために行ったからのようだ。

今年のはじめ 28C3 で行った基調講演(日本語訳が本の虫で公開されている)を行った後に受けたフィードバックを反映したものになっている。

このように講演の内容を採録するページを設けるということは、ドクトロウもこの講演の内容を非常に重要なものと思っているということだろう。

上のエントリでドクトロウとチャールズ・ストロスの話を書いたが、もうすぐこの二人の共作が出るんだね。

The Rapture of the Nerds

The Rapture of the Nerds

サイモン・ペッグ主演、ジョン・ランディス監督の『バーク アンド ヘア』が日本でも公開される、のだが

柳下毅一郎さんのツイートで、映画『バーク アンド ヘア』のことを知る。なんだかとんでもない時間に上映されるようだが、ワタシの住む街でも上映されるようで一安心。

これ主演がサイモン・ペッグで監督がジョン・ランディスで、個人的には夢の組み合わせとも言える。

ただまぁ、ワタシにとってオールマイベストの一つ『ブルース・ブラザーズ』を撮った頃のランディスならば、の話なのだが。

90年代以降「ハリウッド・ジェイル」で干されている彼の名前を久しぶりに見れたのは嬉しいが、バークとヘア連続殺人事件に材をとった2010年公開済の本作がようやく公開されるくらいで、あんまり評判はよろしくない。

そういえばサイモン・ペッグ最新主演作『A Fantastic Fear of Everything』の評判も芳しくないようで、大丈夫かいな。エドガー・ライトとの「血とアイスクリーム」三部作の最終作をバシっと決めてほしいね。

さて、今回この文章を書くために調べ物をしていて、びっくりする記述を読んだのだが、これって映画ファンなら皆知ってる話なのだろうか。というか、そもそもホントの話?

1991年頃にビートたけしに出演オファーをした事がある。この時ランディスは、たまたま観た『その男、凶暴につき』と『オレたちひょうきん族』に出ていた「ビートたけし」と「鬼瓦権造」が同一人物とは知らず、たけし主演でシリアスな映画、権造主演でコメディー映画を撮りたいとオファーしたものの、実は同一人物と知って「クレイジーだ」と語ったとの事である。

ジョン・ランディス - Wikipedia

映画監督のジョン・ランディスが、日本の俳優二人に興味を持ち、一本は『その男、凶暴につき』に主演していた俳優を主演にシリアスな映画を、もう一本は鬼瓦権造主演で日本の大工がニューヨークでビルを建てるコメディーを撮りたいと話を持ちかけてきた事があった。現地で調査したスタッフが、この二人が同一人物であることを監督に伝えると、その監督は「(同一人物なのに)なんでこんなにキャラが違うんだ」と頭を抱えてしまったというエピソードがある。

鬼瓦権造 - Wikipedia

マーティン・スコセッシが遠藤周作『沈黙』映画化の遅れで製作会社から訴えられる

個人的に大変きがかりというか残念なニュースである。

マーティン・スコセッシ遠藤周作の『沈黙』を映画化すると聞いて10年以上、彼の新作は快調に公開されるものの、一向に『沈黙』のクランクインの話が聞こえてこない。どうなってんのかと思いきや、製作会社から訴えられるとは……。

ワタシがこれにこだわるのは、YAMDAS対談第19回を読んでいただければ分かるが、ワタシの父方の祖先が『沈黙』の舞台の生まれだからなんですね。彼が撮れば『最後の誘惑』以来の問題作になる可能性があるが、正直スコセッシもそうした問題に煩わされるのにうんざりなのかもしれない。

で、実はこないだのお盆休みに帰省した際に久方ぶりに(というか件の対談をやって以来8年ぶりに!)遠藤周作文学館に行って写真を撮ってきたのでそれをはって映画の代わりとさせてもらう。そんなもん代わりになるかと言われるだろうが、実は先祖の墓はもはやこの地になく、滅多にこの地を訪れることはなくなっているのだ……

遠藤周作文学館から見える角力灘ですね。

『沈黙』の石碑だが、遠藤周作文学館からは少し離れたところにある(この石碑の正面に文学館がある)。

遠藤周作文学館から見える夕陽である。

夕陽が角力灘に沈む瞬間をとらえたもの。

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