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『アニー・ホール』のポール・サイモン

ポール・サイモンで思い出したことがある。

ウディ・アレンの映画でワタシが一番好きなのはなんといっても『アニー・ホール』で、廉価版 DVD が出たときには早速購入させてもらったが、久方ぶりに再見して、少し不思議に思うところがあった。

ダイアン・キートンの前にポール・サイモン演じる大物歌手が登場することで、主人公二人の仲の終わりが決定的になるのだが、今観直すと、このポール・サイモンダイアン・キートンの組み合わせに違和感を感じる。

ウディ・アレン演じる主人公と別れ、どうして同じユダヤ人の、しかも小男のポール・サイモンと付き合うのか。このあたり政治的に正しくない感じだが続けさせてもらうと、前半部で反復されるユダヤ人ネタを考えても、例えば人種にしろ風采にしろアレンと離れた人物を件の役にあてたほうがコントラストが付くに違いない。アレンがそれを分かっていないわけはなく、ポール・サイモンの起用は意図的だったはずである。そのあたりについて解説したテキストはないのかな。

まあ、ワタシは映画ファンとしては初級レベルなので、中級者以上なら誰でも知っている話なのかもしれないが。

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