- 出版社/メーカー: ファインフィルムズ
- 発売日: 2012/11/02
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あまり期待はしてなかったが、サイモン・ペッグ主演、ジョン・ランディス監督というのに釣られて観に行った。
本作はバークとヘア連続殺人事件という実話が基になっており、サイモン・ペッグが犯人のウイリアム・バークを演じることになるが、果たして連続殺人鬼が主人公で楽しめる映画になるんかねという危惧は当然だし、本作を評価しない人はやはりそれがひっかかったのだろう。
ワタシはどうかというと、期待を予め下げておいたのでそこそこ楽しめたというのが実際である。本作はキャスティングがワタシのツボをついていて、何よりサイモン・ペッグとジェシカ・ハインズ(スティーヴンソン)の『SPACED』のコンビ復活である(ただハインズはヘアの妻役)。それにロニー・コーベットのようなワタシ好みのスコットランド人俳優が出てるし、トム・ウィルキンソンやクリストファー・リー(!)のような名優も出てるぞ。
ただ、サイモン・ペッグ主演作として考えると、どうも彼が弾け切ってない印象があって、その点ではヘア役のアンディ・サーキスのほうがずっと活き活きしてる。つまり負けてるわけ。
ジョン・ランディスの映画が日本公開されるのは『ブルース・ブラザース2000』以来10数年ぶりで、それを観てないワタシ的には『星の王子 ニューヨークへ行く』以来ということになる。本編には正直難も感じたが、最後に事件の関係者のその後の話から(この事件の周辺にニセフォール・ニエプス(写真の発明者)やチャールズ・ダーウィン(!)がいたんだね)、最後にエディンバラ大学で映し出されるブツまでブラックさを感じ、そしてエンドロールで流れるアレを観て、「ああ、自分はジョン・ランディスの映画を観てるんだな」と感慨にふけってしまい、勝手に印象が少し良くなった。