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テリー・ジョーンズの汎英国的ブラックユーモアに乾杯

テリー・ジョーンズは直情家のウェールズ人にして頑固一徹の左派であり、上の記事でも紹介されている激烈なブッシュ、ブレア批判本『Terry Jones's War On The War On Terror』(asin:1560256532)を著しているから不思議ではないが、さすがモンティ・パイソンというべき汎英国的ブラックジョークが炸裂しまくっている。

パイソニアンであるワタシ的には、彼が半年前は腸癌で闘病中で、奇跡的な回復を遂げてからそう間もないことを思うと、彼が元気なのがとにかく嬉しい。

彼の文章を読んで思い出したジョークがある。

昔、アフリカに赴いたある宣教師がたどり着いたのは、人肉食の伝統を持つ部族の集落だった。しかし、部族の人たちは思いのほか友好的で、宣教師を集落に迎い入れた。

ある日宣教師は、自分たちの世界の話をしようと、当時ヨーロッパ中を巻き込んでいた第一次世界大戦のことを人食い族に聞かせた。兵器の破壊力の向上による甚大な戦死者の話を聞くと、人食い族の男は宣教師に尋ねた。

「そんなに人を殺して、どうやって食うんだ?」

宣教師は文明人としての誇りを持って答えた。

「我々は人肉を食べないんだよ」

それを聞くと、人食い族の男は呆れたように言った。

「食いもしないのに、むやみやたらに人を殺すなんて、西欧人は何と野蛮な連中なんだ」

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