NHK スペシャル「デジタルネイティブ」はまだ早送りでしか見ていないので番組についての感想は書けないが、以前予想した通り、Digital Natives プロジェクトがインスピレーション元だったようだ。John Palfrey も確かインタビューでちらと登場していたが、彼の本の邦訳がこの番組の放送に間に合っていたら宣伝になっただろう。でも、さすがにそれは無理だったか。
Born Digital: Understanding the First Generation of Digital Natives
- 作者: John Palfrey,Urs Gasser
- 出版社/メーカー: Basic Books
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さて、番組で株式会社はてなが「日本のグーグル」と紹介されていた。
この「はてなは日本のグーグル」という言い方は時々見かける。個人的にはちゃんちゃらおかしいとしか思わないのだが、そもそもこれを最初に言ったのは誰なのだろうか。
ワタシには一つ心当たりがあり、それはワタシ自身である。
ワタシが2003年2月12日に公開した C-Tools の中に、
という表現が出てくるのである。もちろん現在「はてなは日本のグーグル」と書かれる場合の意味合いとは異なるのだが、ポール・グレアム(彼も「デジタルネイティブ」に出ていたね)が Be Good(日本語訳:良くあれ)で書いていた話につながるものがあると思う。
Internet Archive Wayback Machine では2004年10月20日以前の内容証明ができないが、この C-Tools は公開当時よく読まれた文章でもあり、この部分について後で書き換えてないことは断言できる。
kdmsnr さん情報によると、ネタフルの2004年12月のエントリにその種の表現が出てくるとのことで、このあたりがワタシの文章をのぞけば最も古い感じだろうか。
あとotsune さん情報によると、2005年10月に開かれたWeb広告研究会において、はてなの近藤淳也社長自ら「日本版Googleを目指す」と語っている。
ここで読者の方に教えていただきたいのだが、ワタシより前にはてなを Google になぞらえた文章を御存知の方はおられるだろうか。御存知の方は御一報くだされ。
- 作者: 近藤淳也
- 出版社/メーカー: 翔泳社
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