The 27s: The Greatest Myth of Rock & Roll
- 作者: Eric Segalstad,Josh Hunter
- 出版社/メーカー: North Atlantic Books
- 発売日: 2009/04/07
- メディア: ペーパーバック
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洋書ファンクラブで知った本だが、言われてみるとロックファンならはっとするだろう。
60年代のジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン、ジャニス・ジョプリンという「3人のJ」をはじめとして、近年ではカート・コバーンなど27歳で死んだロックミュージシャンが実に多いのである。この本で取り上げられてる永遠の27歳たちについては書籍の公式サイトを見ていただきたい。
こないだジミヘンの他殺説が話題になったが、若くして死んだ人たちの死因についてはいろいろ言われるが、アルコールを含むドラッグが主因の場合が多いと考えて間違いない。
若くして成功した後に創作上、商業上のプレッシャーが強まり、また若さにまかせてドラッグを大量にやってしまうのがこの時期ということなのか。しかし、かのロバート・ジョンソンもこの歳で死んでいたとはね。
言うまでもないが、彼らが幸福に死んだわけはない。ワタシがこの27歳リストの中でもっとも痛切さを覚えるのは、バッドフィンガーのピート・ハムである。
バッドフィンガーと聞いてピンと来ない人でも "Without You" ぐらい知ってるでしょ?
ビートルズの弟バンド的にデビューしてヒットを飛ばすものの、アップルレコードのゴタゴタに巻き込まれた挙句、悪徳マネージャに金を毟り取られバンド活動が立ち行かなくなり、ピート・ハムはガールフレンドとそのお腹の中の娘を残したまま首吊り自殺してしまう。
スタン・ポリーは卑劣な糞野郎だ。あいつを道連れにしてやりたい。
という遺書の文句は何度読んでも涙が出る。しかし、現実はスタン・ポリーは現在までのうのうと生き延び、"Without You" の共作者であるバンドメートのトム・エヴァンスはハムの死の8年後に同じく首吊り自殺を遂げる。
本当にひどい話である。
- アーティスト: Badfinger
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2004/05/12
- メディア: CD
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