『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ』が先月末から日本でも公開されている。撮影に11年もかかった労作とな。
90年代の復帰以降は神格化というと大げさだが、あまりにも奉られすぎているきらいはある。ニューヨーク・パンクシーンの起源、隆盛、終焉の証言録であるレッグス・マクニール&ジリアン・マッケイン『プリーズ・キル・ミー』には、彼女の結構嫌な面についての証言もあって、彼女の半生を辿るならそうした証言も欠かせないとワタシは思う。もちろん彼女の還暦過ぎての精力的な活動には敬意を払うけどね。
その彼女のアルバムが初期作から最近作まで安くなっているので、ここぞとばかりにAmazon980円劇場の幕が開くのである。
- アーティスト: PATTI SMITH
- 出版社/メーカー: BMG
- 発売日: 1997/08/01
- メディア: CD
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彼女の記念すべきデビュー作。ジャケット写真は同棲もしていたロバート・メイプルソープで、プロデュースはジョン・ケイル。
彼女は上手いシンガーではないけど、とにかく鮮烈な印象で、ジャケット写真を見ながら "Gloria"(ヴァン・モリソンのカバーですね)を聴いてるだけで背筋が伸びてくる。
- アーティスト: Patti Smith
- 出版社/メーカー: Bmg
- 発売日: 1997/08/01
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本作から "Because the Night"(ブルース・スプリングスティーンとの共作)というヒット曲が出たが、純音楽的な充実がめざましいアルバムだと思う。
- アーティスト: Patti Smith
- 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: CD
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本作をもって彼女は音楽活動を完全に停止し、フレッド・スミス(元MC5)との結婚生活に入る。作品としての集中力はさすがに上で紹介したアルバムには及ばない印象だが、プロデュースはトッド・ラングレンで彼らしいポップな仕上がり。
- アーティスト: Patti Smith
- 出版社/メーカー: Arista
- 発売日: 2000/03/17
- メディア: CD
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2000年のアルバムで、ジャケットに写っているのはパティ・スミスのお父さんの若かりし頃の姿だったんじゃなかったっけ。しっとりじっくり落ち着いて聴ける佳作だと思う。マイケル・スタイプやトム・ヴァーラインがゲスト参加している。
- アーティスト: PATTI SMITH
- 出版社/メーカー: COLUM
- 発売日: 2007/04/13
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このアルバムについてはリリース時に紹介しているが、スカした選曲とは無縁のド直球のカバーアルバムでその潔さがすごくかっこよく感じた。