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伝記映画も公開中のパティ・スミスの初期作〜近作まで安くなっている

『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ』が先月末から日本でも公開されている。撮影に11年もかかった労作とな。

90年代の復帰以降は神格化というと大げさだが、あまりにも奉られすぎているきらいはある。ニューヨーク・パンクシーンの起源、隆盛、終焉の証言録であるレッグス・マクニール&ジリアン・マッケイン『プリーズ・キル・ミー』には、彼女の結構嫌な面についての証言もあって、彼女の半生を辿るならそうした証言も欠かせないとワタシは思う。もちろん彼女の還暦過ぎての精力的な活動には敬意を払うけどね。

その彼女のアルバムが初期作から最近作まで安くなっているので、ここぞとばかりにAmazon980円劇場の幕が開くのである。

HORSES

HORSES

彼女の記念すべきデビュー作。ジャケット写真は同棲もしていたロバート・メイプルソープで、プロデュースはジョン・ケイル

彼女は上手いシンガーではないけど、とにかく鮮烈な印象で、ジャケット写真を見ながら "Gloria"(ヴァン・モリソンのカバーですね)を聴いてるだけで背筋が伸びてくる。

Easter

Easter

本作から "Because the Night"(ブルース・スプリングスティーンとの共作)というヒット曲が出たが、純音楽的な充実がめざましいアルバムだと思う。

Wave

Wave

本作をもって彼女は音楽活動を完全に停止し、フレッド・スミス(元MC5)との結婚生活に入る。作品としての集中力はさすがに上で紹介したアルバムには及ばない印象だが、プロデュースはトッド・ラングレンで彼らしいポップな仕上がり。

Gung Ho

Gung Ho

2000年のアルバムで、ジャケットに写っているのはパティ・スミスのお父さんの若かりし頃の姿だったんじゃなかったっけ。しっとりじっくり落ち着いて聴ける佳作だと思う。マイケル・スタイプトム・ヴァーラインがゲスト参加している。

TWELVE

TWELVE

このアルバムについてはリリース時に紹介しているが、スカした選曲とは無縁のド直球のカバーアルバムでその潔さがすごくかっこよく感じた。

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