『ザ・サーチ』でおなじみ……といってもあの本からも大分経つが、ジョン・バッテルが毎年年頭恒例の予想をやっているのでざっと紹介しておく。
彼の予言は以下の14個。
- モバイルとappが我々の知るウェブを殺すという意見があるが、今年は「ウェブの再生」が起こる(「Web 2.0」の根本原理の復活)
- 声が重要なインタフェースになる(モバイルアプリで特に)
- DSPs(Demand Side Platforms)はもっと大きなマーケティングプラットフォームに取り込まれて消える。
- それに関連して、MediaBank がマーケティング業界におけるメジャーな独立系プレイヤーとして浮上する。
- Mac App Store はビッグヒットとなり、Mac のセールスを予想以上にあげるだろう。
- それと関連して、Apple はソーシャルネットワーキングでうまくやろうとし、失敗し、Facebook と契約を結ぶ。
- またそれに関連して、Apple は巨大化により、90年代中盤のマイクロソフト、ここ数年の Google を苦しめたのと同じ問題の兆候を示し始めるだろう。
- マイクロソフトは経営陣に大きな変化がある。
- 「プライベートIPO」が盛り上がり、IPO のプロセスは壊れたという考えが広がっているが、公開市場はメジャーな新興インターネット企業の取引に驚くほどオープンになる。
- タブレット市場は散乱の年となる。Apple が iPad で優勢で、Google は Android で明快で一貫したユーザ体験を提供するのに注力する。
- 「ソーシャルな取引」がすべてのビジネスで標準販路に変わり、今年の終わりまでにマーケターのメディアミックスの標準部品として見られるようになる。
- それに関連して、グルーポンはメジャーなキャリア(多分 AT&T か Verizon)による買収を回避する。
- Facebook はインターネット界における力を低下させる。報道機関にはビッグブラザーとみなされ続け、成長に伴う内部の問題と格闘することになる。
- それに関連して、アメリカでプライバシー関連法案が議会に持ち込まれるが、合意を十分得られず通過はしない。しかしそれは、我々の業界の構築している世界との関係を我々の文化が理解する形に著しい変化をもたらすだろうし、それは良いことである。
予測を全部訳したわけではないので、気になる項目があった人は是非原文をあたってくだされ。
- 作者: ジョン・バッテル,中谷和男
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/17
- メディア: 単行本
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