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『Everyday Cryptography』は『暗号技術大全』以来の暗号技術本の定番になるか

網羅的な暗号技術の本というと、何といってもブルース・シュナイアーの『暗号技術大全』(asin:4797319119)が定番なわけだが、あの本も原書が出てから20年近く経っている。これまでそのギャップを埋める本がいくつも出ているわけだが、また有望な本が出たのであーる、と『コンピュータセキュリティ入門 社員誰もが知っておきたい基礎知識20講座』(asin:0071248005)の著者である Ben Rothke が『Everyday Cryptography: Fundamental Principles and Applications』という本のブックレビューを書いている。

Everyday Cryptography: Fundamental Principles and Applications

Everyday Cryptography: Fundamental Principles and Applications

『Everyday Cryptography』という書名から、毎日がエブリデイ的な分かりやすさというか(何じゃそりゃ)入門書をイメージするかもしれないが、何しろ全4部13章の500ページをゆうに超える本で、かなり網羅的な内容のようだ。

もっとも暗号に関する数学の予備知識がなくても読めるような書き方になってるそうで、これは著者 Keith M. Martin 自身による記述を読んでも、この数学科の生徒などの狭い読者層に限定されない書き方は意識的なようだ。

しかし、これくらいの分量の本になると、邦訳は出るかねぇ。

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