- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2005/05/28
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実在の連続殺人犯の話の映画化であるが、シャーリーズ・セロンが体重を増やし、メイクを施して醜女になりきった熱演が話題になった映画である。
実際、彼女はこの役でアカデミー主演女優賞を獲得したのだが、ワタシ自身はこの手の美人女優があえて醜女をやりました、みたいな話はあまり好きではない。
だから本作も「ああ、そういう映画ね」とこれまで観てなかったのだが、故ロジャー・イーバートが高く評価していた映画という話を聞いて観てみた。
確かにこれはよくできた映画ですね。セロンももちろんよくて、見た目だけでなくて喋り方や顔の表情までモデルとなった女性にうまく近づけている。それにクリスティーナ・リッチもすごくチャーミングだった。何故ゼロ年代やたらと映画やテレビで"Don't Stop Believin'"が使われたのか問題で取り上げたラブシーンも素敵だった。
人生八方塞りで自殺を考えていた主人公が、ある女性との出会いで何とか生きる術を得ようとし、しかし現実はそんな甘いものではない。その酷薄さ、主人公に寄ってくる男たちのどうしようもなさ、しかし、その主人公も何の同情もできない殺人を犯してしまうところまでを描いている。