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2017年に映画館で観た映画 その5(ダンケルク、パターソン、ブレードランナー 2049)

ダンケルク

映画というよりアトラクションに近いという評判も聞いていたので、気合を入れて、日本でもっともでかい IMAX スクリーンで前から四列目で観てきた。確かに迫力満点だった。銃声とともにズボンが揺れるくらいの体感があった。

テンポが異なる複数の時系列を一つの映画にしており、そう聞くと『インセプション』を連想させるが、もちろん第二次世界大戦での岐路になったダンケルクの戦いに材をとっているので、当然感触はまったく異なる。

ほとんどが無名の役者からなる区別のつかなさ加減がリアルで、ハンス・ジマーのいつにも増して圧迫感のある音響も効果的だった。

やたらと長くなっている印象のあるクリストファー・ノーランの映画だが、本作は106分とコンパクトにまとまっていて、それも好印象につながった。こんな映画が二時間半もあったら、神経やられかねない。

パターソン

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わたしは、ダニエル・ブレイク』に続き、都会では既に上映終了済のタイミングで、故郷のアートシアター系映画館で国内時差を利用して観た。実はジム・ジャームッシュの映画を映画館で観るのは初めてだった。

今年観た映画の中では、圧倒的に低予算の映画である。しかし、ある意味、本作は今年観た映画の中で一番かもしれない。そういう特別な作品である。

本作はワタシにとって、とても心地の良い映画だった。現実のパターソンは、この映画で描かれるような安穏とした田舎ではないらしいという話も聞いたが、この映画の心地よさは、これがジャームッシュにとっての理想を表現したものだからかもしれない。

アダム・ドライバーってそんな好きな役者じゃなかったのだが、本作は安定感があって良かった。永瀬正敏が最後に重要な役で出てくるが、彼が律儀に「ニュージャージー州パターソン」と繰り返すのにクスクス笑っていたら、最後に彼が言う A-ha にカーッと胸が熱くなった。

ブレードランナー 2049

ブレードランナー』の続編という話を聞いたときは、とにかく止めてくれよと思ったし、『メッセージ』をものにしたドゥニ・ヴィルヌーヴが監督するというのを知っても、やはり不安が先に立った。

本作については賛否両論、というか否がワタシの観測圏では多い印象があるが、ワタシは賛のほうに回りたい。結局一度しか映画館で観れなかったが、複数回行くべきだった。

もちろんワタシにとっても『ブレードランナー』は特別な作品だけど、マニアックなこだわりはなく、すべて観たバージョンの中では、もっとも通俗的で最後に設定が破綻する劇場公開版が一番好きな人間だったりするんだけど。

3時間近い上映時間に観る前から少しゲンナリきてたし、寝不足の状態で観たので寝ちゃうのを危惧してたのだが、そんな余地のない、よく頑張った続編ですねレベルに留まらない、文句なしの傑作だった。例によってハンス・ジマーの圧迫感に満ちた音響を楽しみ――と書きたいが、今年は『ダンケルク』に続きなので、ちょっと飽きたかも。

本作の主人公はとてもかわいそうなのだけど、ライアン・ゴスリングがピッタリだった。彼の孤独の表現がよく出来ていた。

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