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DUNE/デューン 砂の惑星

またしばらく映画館から足が遠のいていたが、状況がいくらか好転しているのもあり、何よりこの作品は絶対 IMAX で観るべきだろうと出向いた。

ドゥニ・ヴィルヌーヴの映画は『メッセージ』『ブレードランナー 2049』を観ており、いずれも高く評価しているが、本作は難作と予想できた。

前作『ブレードランナー 2049』が『ブレードランナー』を観てないとどうしようもないように、本作は原作を読んでないとどうしようもないという評判は聞いていた。で、ワタシはその原作未読勢なのである。『ホドロフスキーのDUNE』は最高だったが、デヴィッド・リンチ版もテレビ放映時に部分的にしか観ていない。

案の定、本作はヴィルヌーヴの映画らしく説明的な台詞を排した超然とした作りになっている。ワタシ同様、原作を読んでいないが本作を観たい人には、原作の Wikipedia ページ(のプロット部分を翻訳するなりして)でストーリーを把握した上で、ハヤカワが用意しているキーワードページを読んでおくことをお勧めする。

よって、ワタシは本作を十全に理解したなどと言うつもりはなく、見事な映像(これは IMAX で観ないと意味ない映画です)にただただ身を任せることができて満足というより他ない。本作で描かれる砂の惑星の質感表現は特によくできている。『メッセージ』で初めてヴィルヌーヴ作品に触れたときの感動に近いものを少し思い出した。

さて、本作の音楽は例によってハンス・ジマーで、いつも通り圧迫感のある音を、いつも以上にけたたましく鳴らしている。ワタシは彼の映画音楽が好きなのでいいのだけど、ニルヴァーナ以降、グランジに分類されないものを含め、90年代のバンドの多くがブラック・サバス直系の重いギター音像をまとったのを連想し、後世の映画ファンは、2010年代以降の映画音楽はなんでこんな圧迫感があるんだと不思議に思わないだろうかと思ったりした。ヨハン・ヨハンソンだったら本作にどんな音楽をつけていただろう。

今はただ、ヴィルヌーヴの構想通り、パート2が作られることを願うばかりである。

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