おい、本はアクセサリーじゃないぞ、という反発もあろうが、どういうアート本があがっているんだろうと気になるところ。
結構な年代物の本が多くチョイスされており、もはや新品も手に入らないものばかりだし、邦訳が出ているものもほぼない。
しかし、日本に関係する本がいくつか入っているので、それを中心に紹介しておきたい。
まず、Pointed Leaf Press の創業者であるスザンヌ・スレージン、『ダイニングキッチンブック』(asin:4882827298)、『ホームデザインブック』(asin:4882827492)、『ガーデンアイデア1000』(asin:4766120892)といった邦訳もあるスタッフォード・クリフらによるズバリ『Japanese Style』という本。
そして、アメリカ人のモダンアート史家のサム・ハンター(Sam Hunter)による『Isamu Noguchi』。いうまでもなく、日系アメリカ人の彫刻家、造園家イサム・ノグチについての本ですね。
イサム・ノグチについては、イサム・ノグチ庭園美術館のサイトをお勧めしたいが、Firefox で見ると文字化けするんだよな……。
そして、日本人による本も入っている。倉橋正の写真、横尾忠則の編集による『Shoot Diary』である。
写真家・倉橋正が1971年から1981年にかけての10年間、横尾忠則に密着したドキュメンタリー写真集。装丁・編集は被写体である横尾忠則が担当している。
倉橋正=写真・横尾忠則=編集 Shoot Diary - ショット・ダイアリィ | タイムカプセル
帯文には、「横尾忠則は、ぼくにとって『年表の目盛』のよーな人である。この本をめくっていると、あらためて、時代の流れの要所要所には必ずYOKOOのしるしが残されていることに気付く。」(糸井重里)
「これは横尾忠則の写真集である」(荒木経惟)とある。
残念ながら、この本は Amazon にページがない。
この12冊のリストの中で、まともに新品を入手できるものとなると、シンディ・シャーマンとリチャード・プライス(Richard Prince)による『Robert Longo: Men in the Cities』くらいでしょうか。
ロバート・ロンゴの Men in the Cities シリーズについての本だが、映画『アメリカン・サイコ』の主人公パトリック・ベイトマンの部屋に飾られていたアレですよ、というと思い出す人もいるだろうか。
そうそう、ロバート・ロンゴというと、ウィリアム・ギブスン原作(脚本も)でキアヌ・リーブスと北野武が共演した映画『JM』の監督でもある。