Amazon の CEO の座を昨年退いた、とはいえ世界有数の大金持ちであることに変わりないジェフ・ベゾスの資産をなんとか分かりやすいように可視化してみようという試みである。
なんというかグッときたところをいくつか列挙しておく。
- Amazon のフルタイム従業員の平均年収は37930ドル(2020年)だが、その給料で働き続けてベゾスの資産を稼ぐには450万年かかる
- 資産の中央値を白血球1個だとすると、ベゾスの資産はナガスクジラに匹敵
- ベゾスは42万エーカーの土地を所有している推定だが、これはアメリカにあるオレンジ畑全体とウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートとセントラルパークとペンタゴンの土地全体を足したよりも広い
- COVID-19 のパンデミックが始まった2020年3月から現在までにベゾスの資産は倍近くになっている
- 2012~2022年の収入からすると、ベゾスは1秒ごとに500ドルを稼いでいる計算になる。
特に、資産の中央値とベゾスの資産の比較は、上に挙げた例の他にもいろんな見せ方をしているが、いずれももはやもう何がなんだか分からない、というレベルである。
いやはや、すごいね。ネタ元は kottke.org。
さて、ジェフ・ベゾスというと、昨年末に初めての文章集『Invent & Wander』の邦訳が出ているが、『ジェフ・ベゾス 果てなき野望-アマゾンを創った無敵の奇才経営者』に続くブラッド・ストーンの『ジェフ・ベゾス 発明と急成長をくりかえすアマゾンをいかに生み育てたのか』が発売とな。
『ジェフ・ベゾス 果てなき野望-アマゾンを創った無敵の奇才経営者』は、読んだ後ジェフ・ベゾスに何より恐怖を覚える強烈な本だったが、その続編にあたる本作は、不倫の果ての離婚や Amazon の CEO 退任など私生活にも関わるトピックを含んでいて、またしても読みごたえのある内容に違いない。