ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに続き、今年ソロでもロックの殿堂入りするニュースがあったためか、なぜか最近になってルー・リードの関係者の証言がいくつか上がっている。
まずは最初の妻であったベティ・クロンスタッドだが、ルー・リードの伝記『ルー・リード ワイルドサイドを歩け』(asin:488682174X)でも、ルーのベティに対する非常に身勝手な発言が引用されていて(本が実家にあるのでそれを紹介できないのが残念)彼のロクデナシぶりが分かるが、彼女も大変だったみたいね。
『ベルリン』制作期には二人の仲も危機を迎えていて、確か前述の伝記本でも当時ベティがルーの前でリストカットするなどのトラブルもあったと記憶している。それが『ベルリン』の歌詞に反映されているのは言うまでもない。
彼女は自身が知るルーについての本を執筆中のようだが、さすがに邦訳までは出ないだろうな。
こちらはちょっと驚いた。ルー・リードが少年時代、同性愛の「治療」のために電気ショック療法を受けたという話は、代表曲 "Kill Your Sons" を通じて有名になったが、彼の妹が Medium への投稿でその話を否定している。
確かに電気ショック療法は行われたが、それは彼の同性愛傾向に対するものではないし、ルーの両親はホモフォビアではなかったと。
妹さんの投稿には貴重な家族写真が含まれているが、ルーが妹さんを溺愛してたのは有名で、ヴェルヴェッツ時代、妹がライブに来ることになると、バンド仲間に「今日は妹が来るから、頼むからもう少しまともな人間みたいにしてくれないか」と懇願したそうな。
そういえば彼は "Little Sister" というズバリな曲を書いているが、彼とは思えないほど甘い内容で、メロディアスなギターソロをフィーチャーした逸品だったりする(YouTube)。
そういえばベックってヴェルヴェット・アンダーグラウンドの 1st の全曲カバーなんてのもやってたね。
あと、パティ・スミスのスピーチはちょっと臭かった。
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