これは『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』的にも非常に注目すべきニュースである。
ワタシは「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」や「我々は信頼に足るアルゴリズムを見極められるのか?」において、「食料品や医薬品について検査や取り締まりを行う食品医薬品局(FDA)にあたる監視組織をアルゴリズムについても設けるべき」というドリース・バイテルトの主張を取り上げつつも、現実には難しいだろうねと書いている。
キャシー・オニールが起業した O'Neil Risk Consulting & Algorithmic Auditing は、そのアルゴリズムの監査に挑戦するものである(これを「AIの偏見を検証する第三者監査会社」というのはミスリードではないか)。これは成功してほしいところ。
さて、邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2017年版)で取り上げたそのキャシー・オニールの本だが、来月『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』として邦訳が出るとな!(邦題にやはり AI の文字があるのが気になるが……)
- 作者: キャシー・オニール,久保尚子
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2018/06/18
- メディア: 単行本
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これは注目やで。彼女の TED 講演「ビッグデータを盲信する時代に終止符を」を見れば、彼女の主張の大枠が分かるでしょう。