少し前にウクライナ史の必読書の話を Yuko Kato さんのツイートで知り、そこで挙げられているセルヒー・プロヒー(Serhii Plokhy)の名前に見覚えがあるなと記憶を辿ったら、クーリエ・ジャポンで彼のインタビュー記事を読んでいたようだ。
- ウクライナ人歴史学者セルヒー・プロヒー「プーチンの帝国主義は崩壊を目前にしている」 | 帝国が崩壊するときには戦争が起きてきた | クーリエ・ジャポン
- ウクライナ人歴史学者セルヒー・プロヒー「この戦争の行き着くところはもはや明らかだ」 | この戦争の根本的原因は? ロシアに接近したドイツの責任は? | クーリエ・ジャポン
こういう話題に関して、クーリエ・ジャポンは押さえるべき人を押さえているな。
セルヒー・プロヒーはウクライナ人の歴史学者であり、ハーバード大学教授だが、一年以上前に洋書ファンクラブでも彼の The Gates of Europe が取り上げられていた。渡辺由佳里さん、さすがである。
なるほど、セルヒー・プロヒーはハーバード大学ウクライナ研究所の所長でもあるんだな。
以前、ブレイク中の歴史学者としてティモシー・スナイダーを取り上げたが、こちらは以前から何冊も邦訳が出ていたのに対し、セルヒー・プロヒーの邦訳が出てなかったのは残念な話である。が、当時はウクライナの本では難しかったのだろうな。
その彼の出たばかりの新刊が The Russo-Ukrainian War で、ロシアのウクライナ侵攻にフォーカスした本であり、今もっとも求められている本だろう。
セルヒー・プロヒーの本、少なくともこのエントリで取り上げた2冊は、おそらく大急ぎで翻訳中だと思うのだが、今年中にいずれか出るでしょうかね。