この間書いた Wiki の反応リンク集の話を思い出した。Wiki の反応リンク集は名目上ニュートラルな立ち位置になることが多く、トピックの当事者であれ一読者であれ、誰が URL を追加しても良い。blog において、TrackBack 機能を一般に開放した後も、そうした意味でニュートラルにはならない(のが悪い、というのではないので念のため)。それはやはり TrackBack 機能にサイト間のコミュニケーションという側面があるからだろう。というか、仕様上 TrackBack は飽くまで当事者が通知することを前提にしているはずだ。
ウェブログのトピック志向というのは良く言われることで、サイト作者という人志向でなくトピック単位でサイト自体メタ化していくということを言う人までいるが、その方向性は否定しないものの、これに限らずそう簡単に「人」の意思からコンテンツを切り離せるものではない。
僕自身は自発的に他サイトに TrackBack を送ることはしないが、それはわざわざ他サイトのフォームに記述するのが面倒くさいからしないだけで、読者が判断して TrackBack を関連サイトに通知するのは別に構わない。逆にいえば、そういうのはすべて自分以外の人間がやったことだと区別できるからだが。