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Lingrへの賞賛と個人的な懸念、もしくはARTIFACT部屋で知った驚愕の事実

先週の金曜夜、忘年会から帰ったところでタイミング良くARTIFACT@ハテナ系の告知を見たので、加野瀬部屋でのチャットに参加した。中に入ったら既に yomoyomo がいてやんの。コラ id:otsune や、今度やったらコロスぞ。

さて、Lingr(リンガー)のことは当然前から知っていたものの、ワタシはチャットというもの自体ひどく不得手なため、これまで使ったことがなかった。触ってみた感想を端的に言うと、Lingr は優れたウェブアプリで、もっともっと広く使われる可能性があると思う。

開発者の江島健太郎さんは、「チャットが検索と同じぐらいウェブのコア・ライフスタイルのひとつになる」と書いている。ワタシ自身は、「次のキラーアプリがあるならば、それはビデオだ」という Ciscoジョン・チェンバースの意見に与する者だが、「チャット」が Next Big Thing になる可能性も多いにあるだろう。ただ上に書いたように、ワタシは頭の回転が遅く、キー入力も遅い、つまりは鈍くさいためにリアルタイムなやり取りがひどく苦手なので、そうなるとちょっとツライなと思ったりもする。

さて、実は本題はこれからである。加野瀬部屋(相撲かよ)のアーカイブを眺めていて、文字通り椅子から転げ落ちそうになる事実を知った。「堀薫ファンサイト」を作っていたのは id:rna さんだった!

えーっと、誰も分からないと思うので少し背景解説をしておく。ワタシが大学で卒業研究をしていた1995年末、メールはもちろん日常的に使っていたが、WWW はそうでもなかった。Yahoo! JAPAN ができるのはワタシが社会人になるのと同じ翌96年の4月1日で、もちろん Google などない。日本語表示される検索エンジンもポータルもない(少なくともワタシは知らなかった)世界を想像できるだろうか。ワタシのようなボンクラ学生にとって当時の WWW は「からっぽの洞窟」に近く、ワタシなど偶然アイドルの(画像)ページのリンク集を見つけ、研究室の先輩らから「ええもん見つけたな」と誉められたのを覚えている。牧歌的な時代だった。

件のリンク集の中でなぜか当方にとってインパクトがあったのが、この堀薫ファンサイトなのである。こんな関西ローカルの女子アナの情報があるなんて! 英語の学術情報ばかりなく、こんなマニアックなことにも使えるってくだらなくてすごく楽しいじゃない! と WWW の可能性に開眼した……というのは大げさにしても、個人的に意味があったサイトなのである。

それを作っていたのがなんばりょうすけさんだったなんて……今のワタシの気持ちをうまく表現する文章を「PowerPoint 絶対主義」から引用させてもらう。

なんだか妙な話だった。ホッチキスの発明者はレーニンだ、と聞かされたような感じだ。

その後もなんばさんとチャットしていろいろ合点がいったのだが、氏とキャンパスですれ違っていたのかも、と思うと不思議な気持ちになる。

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