本サイトにおいて、読者から定期的に「新作はいつですか?」と尋ねられる唯一の人気コーナーがYAMDAS対談である。
2006年は結局一本も公開できなかったのだが、実は10月のはじめにベンジャミンと「YAMDAS Projectの10年」という仮題で一本収録済だったりする。
内容は、かつて泥酔状態でベンジャミンの言葉に激怒して彼にマジ蹴りをかませた話や、泥酔状態で(そればっかり…)絡むベンジャミンに翌日になって激怒して『ウェブログ・ハンドブック』訳者謝辞から名前を外しそうになった話や、当方の家族を全員知るベンジャミンが語るインサイドストーリーといった、毎度ながら当人達のみが楽しい与太話である。
なぜそれが公開されなかったかというと、その中でも当方が毎度口走ることを口走っているのだが、対談収録からまもなくしてそれがいきなり現実的な問題になり、当方がこの上なく動揺してしまったというのがある。
このとき痛感したのは、自分に強い言霊信仰があること(このエントリに婉曲的な表現が多いのもそのため)、そして自分が何度もそれに言及してきたのは、いずれ来る事態を飲み込みが遅い自分に納得させるためだけでなく、一種の「厄落とし」の意味もあったということ。
この動揺は当方の今後の活動にも影を落とすことになるだろうし、それを考えると気持ちが冷えるのも確かである。今自分に書けることは、2007年も YAMDAS Project は続くということ。少なくとも終わるまでは続きます。そして、ベンジャミンも元気にしてるので、いずれまた対談の新作も公開する日もくるだろうということである。
みなさん、よいお年を。