Valkaama という映画が "collaborative Open Source Movie Project" を標榜し、共同制作で映画を完成させたとのこと。
しかし、何を持って「オープンソース映画」と言えるのか。彼らの定義は以下の通り。
- 映画のライセンスがフリーカルチャー作品と認められること。具体的には、クリエイティブ・コモンズライセンスの表示(by)や表示-継承(by-sa)があてはまる
- 映画に利用されるマテリアル(ソース)もフリーカルチャー作品と認められるライセンスの元で入手できる
- 映画とそのソースが、無料ないし妥当な費用だけで、オンラインダウンロードなり他の手段を通じて入手できる
- ソースはフリー/オープンソースソフトウェアで閲覧、編集可能であるべき。そうでないなら、フリー/オープンソースソフトウェアを使ってそうしたフォーマットに変換できないといけない。同じことが映画そのものにも言える
- ソースマテリアルを使って映画を再制作、再アセンブル可能であるべき
一方で Wikipedia には Open content film というページがあり、そこに書かれた条件は上の定義とは少し違っている。
個人的には何でもオープンにすればいいというもんじゃないと思うが、思えばロジャー・コーマン方面のB級映画など、ある映画の余ったフィルムを使って別の映画を仕立てる/一部にするなんてよく行なわれていたわけで、ソースマテリアルをあっと驚く使い方をする鬼才が現れれば話は変わるのかもしれない。
件の「オープンソース映画」は、既に二つのトレイラーが作られている。