当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS

電子フロンティア財団が選んだ2013年の読書リスト

取り上げるのだが遅れたが、昨年末電子フロンティア財団(EFF)が(主に)2013年刊行された本から17冊選定していた。EFF の Reading List を紹介するのは2011年もやったが、2012年分はリストが公開されなかったか、単にワタシが忘れていたのか。

邦訳が出ている本はないと思うが、ワタシが見落としているだけなら教えてください。

Nate Anderson『The Internet Police: How Crime Went Online, and the Cops Followed』

この本のことは 著者が寄稿した WIRED の記事で知ったが、ネット上でどのように犯罪が行われ、それに警察がどう対応しているかという本。著者は Ars Technica の副編集長

The Internet Police: How Crime Went Online, and the Cops Followed

The Internet Police: How Crime Went Online, and the Cops Followed

  • 作者:Anderson, Nate
  • 発売日: 2014/08/18
  • メディア: ペーパーバック

Benedetta Brevini、Arne Hintz、Patrick McCurdy編『Beyond Wikileaks: Implications for the Future of Communications, Journalism and Society』

Wikileaks 本も一通り出尽くし、ハリウッド映画化は大コケしたが、今改めて Wikileaks が切り開いたものの先を描くエッセイ集ということのようだ。

Jerry Brito編『Copyright Unbalanced: From Incentive to Excess』

著作権の問題についてのエッセイ集で、日本から買えるのは Kindle 版のみ。

Gabriella Coleman『Coding Freedom: The Ethics and Aesthetics of Hacking』

著者の Gabriella Coleman は Anoynmous の研究でも知られるが、本書は Debian に取材したハッカーフリーソフトウェアコミュニティについての本である。本のサポートサイトにて、PDF 版と ePub 版が CC BY-NC-ND 2.5 ライセンスの元で公開されている

Coding Freedom: The Ethics and Aesthetics of Hacking

Coding Freedom: The Ethics and Aesthetics of Hacking

Susan P. Crawford『Captive Audience: The Telecom Industry and Monopoly Power in the New Gilded Age』

著者の Susan Crawford は、「ネットワーク中立性の死とともに我々は現在のインターネットを失うのか?」でも紹介したように、オバマ大統領誕生時には FCC の政権移行作業チームの舵取りも行ったミシガン大学法学部の教授だが、本を出すのは本書が初めてだった。

Captive Audience: The Telecom Industry and Monopoly Power in the New Gilded Age

Captive Audience: The Telecom Industry and Monopoly Power in the New Gilded Age

  • 作者:Crawford, Susan
  • 発売日: 2014/02/25
  • メディア: ペーパーバック

Captive Audience (English Edition)

Captive Audience (English Edition)

Ronald J. Deibert『Black Code: Surveillance, Privacy, and the Dark Side of the Internet』

著者の Ronald Deibert は、ここでも何度か取り上げてる(その1その2)OpenNet Initiativeの『Acess ○○○○○』シリーズにも寄稿している人だ。詳しくは本のサポートサイトをどうぞ。

Black Code: Surveillance, Privacy, and the Dark Side of the Internet

Black Code: Surveillance, Privacy, and the Dark Side of the Internet

Cory Doctorow『Homeland』

著者はワタシも Make などでよく文章を翻訳する SF 作家で Boing Boing の寄稿者としても有名だが、本書は『リトル・ブラザー』(asin:4152091991)の続編だったかな。著者の単著の通例に従い、本書も各種フォーマットでデジタルファイルがダウンロード可能

Homeland

Homeland

  • 作者:Doctorow, Cory
  • 発売日: 2014/05/27
  • メディア: ペーパーバック

Homeland (English Edition)

Homeland (English Edition)

Andy Greenberg『This Machine Kills Secrets: Julian Assange, the Cypherpunks, and Their Fight to Empower Whistleblowers』

著者は Forbes のテクノロジー担当で、内部告発の歴史から Wikileaks を読み解く本である。本のサポートサイトを見ると、ブルース・シュナイアーをはじめとしてワタシのブログでもおなじみの人が推薦している。

なお。本書の書名はウディ・ガスリーギターに書いた文句のもじり。

Thomas Healy『The Great Dissent: How Oliver Wendell Holmes Changed His Mind--and Changed the History of Free Speech in America』

この本は知らなかったが、米国憲法における言論の自由に関する歴史書のようだ。

Monica Horten『A Copyright Masquerade: How Corporate Lobbying Threatens Online Freedoms』

著者は Iptegrity.com をやってる人で、本書は企業がいかにロビー活動で著作権を強化してネットの自由を脅かしてるかについての本。

A Copyright Masquerade: How Corporate Lobbying Threatens Online Freedoms

A Copyright Masquerade: How Corporate Lobbying Threatens Online Freedoms

  • 作者:Horten, Monica
  • 発売日: 2013/09/03
  • メディア: ペーパーバック

Phil Lapsley『Exploding the Phone: The Untold Story of the Teenagers and Outlaws who Hacked Ma Bell』

本書のことは小林啓倫さんの書評で知ったのだが、著者は NNTP の規格を定めた RFC977 の共作者という古株のハッカーで、本書は電話ハッキング(フリーキング)の歴史についての本である。詳しくは本のサポートサイトを参照あれ。

Exploding the Phone

Exploding the Phone

  • 作者:Lapsley, Phil
  • 発売日: 2014/02/11
  • メディア: ペーパーバック

Evgeny Morozov『To Save Everything, Click Here: The Folly of Technological Solutionism』

情報共有の未来ブログでも何度か名前を引き合いに出しているが、ちょうど小林恭子さんがこの本の要約をやっているので(その1その2その3その4その5)、本書の内容を知りたい方はそちらを読まれるのがよかろう。

本のサポートサイトをみるとブライアン・イーノブルース・スターリングも推薦しているが、著者の否定的なな論説には批判も多く、電子フロンティア財団関係でこのリストにも選ばれているコリィ・ドクトロウも辛辣に書いていたはずで、リスト入りはちょっと意外だった。

To Save Everything, Click Here: The Folly of Technological Solutionism

To Save Everything, Click Here: The Folly of Technological Solutionism

  • 作者:Morozov, Evgeny
  • 発売日: 2014/03/04
  • メディア: ペーパーバック

asin:B00B3M3X2G:detail

Seth Rosenfeld『Subversives: The FBI's War on Student Radicals, and Reagan's Rise to Powe』

著者の Seth Rosenfeldフリーランスのジャーナリストで、本書は FBI が60年代の学生運動と如何に戦い、当時カリフォルニアの知事であり、後にロナルド・レーガンの政治的台頭を後押ししたかについての本である。

Subversives: The FBI's War on Student Radicals, and Reagan's Rise to Power

Subversives: The FBI's War on Student Radicals, and Reagan's Rise to Power

  • 作者:Rosenfeld, Seth
  • 発売日: 2013/07/23
  • メディア: ペーパーバック

Bruce Schneier『Carry On: Sound Advice from Schneier on Security』

Carry On: Sound Advice from Schneier on Security

Carry On: Sound Advice from Schneier on Security

  • 作者:Schneier, Bruce
  • 発売日: 2013/12/16
  • メディア: ハードカバー

Rick Smolan『The Human Face of Big Data』

著者のことは「文脈の時代」がもたらす強力なサービスの光と影でも少し紹介したが、本書については本のサポートサイトができている。

The Human Face of Big Data

The Human Face of Big Data

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2022 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)